妻夫木聡 画/彩賀ゆう (C)まいじつ
日曜劇場ドラマ史に残る大失敗作となった妻夫木聡主演の『Get Ready!』(TBS系)が、いっちょ前に続編を匂わせて冷笑されている。
法外な報酬と引き換えに、違法なオペをする闇医者チームを描いた同作。演出は映画、ドラマ、舞台で幅広く才能を発揮する鬼才・堤幸彦氏が担当している。
3月12日放送の最終回では、ジョーカー(藤原竜也)不在の中、幼い娘を救ってほしいという母親(徳永えり)から闇医者チームに依頼が来る。交渉に向かうエース(妻夫木)だったが、13年前に救えなかった少女と患者を重ねてしまう。
一方、高城(沢村一樹)が指揮する警察の捜査は、闇医者チームの目前まで迫っていた。危険を察知したジョーカーは、自ら取り調べに応じて高城に〝ある取引〟を持ちかける…。
「結局、ジョーカーの機転によって、エースたちはなんとか逮捕されずに済んだ。唯一逮捕されたジョーカーも、わずか1年で釈放。一度はチームが解散したものの、わずか1年後に再結成して、これからも患者を救っていくぜ…という内容で幕を閉じました」(芸能記者)
人気がでなかったので続編計画はナシ
典型的なテンプレ通りの最終回だが、なぜこれが続編匂わせになっているのか。
「最終回では、第3話にもゲスト登場した鈴木亮平演じる〝謎の運び屋〟が再び登場。ついに素性が明らかになるかと思いきや、最後までその存在は謎のままだったのです。
高城の過去にまつわる話も意味深にボカされていましたし、伊武雅刀が演じる副総理・羽場との因縁も決着がついていませんからね」(同・記者)
しかし、同作は日曜劇場史に残る低視聴率を記録。続編は難しいとの見方だ。
「日曜劇場では、2022年1月放送の阿部寛主演『DCU』も、続編を匂わせまくるラストで、そのあと音沙汰ナシ。『DCU』は視聴率こそよかったものの、『Get Ready!』を遥かに凌ぐクソドラマだったので、続編なんて作るわけないかと。
2021年7月放送の鈴木亮平主演『TOKYO MER ~走る緊急救命室~』は、終了から半年経過時点で映画化決定を告知していたことからも、いまだに何にもない『DCU』に続編の目はない。
最近はネタが枯渇気味の日曜劇場ですから、オリジナル脚本のドラマはとりあえず続編を制作できる終わり方にして、人気があれば続編…という流れにしているのかも」
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