宮崎駿 (C)Denis Makarenko / Shutterstock
長年日本を牛耳ってきた大手広告代理店が大ピンチを迎えている。昨今、なにかと不祥事が多く報じられているが、決定打になりそうなのが、スタジオジブリの宮崎駿監督最新作『君たちはどう生きるか』だ。
7月14日公開予定の同作は、これまでのジブリ映画と打って変わって、まったく宣伝をしていない。これはプロデューサーの鈴木敏夫氏が決めた戦略。公開まで映画の情報を隠していたアニメ映画『THE FIRST SLAM DUNK』に影響を受けているという。
「公開されている情報は、一枚のイメージビジュアルと作品のタイトルだけ。一応、同名の原作本がありますが、映画と内容は全く違うようなので、中身については映画館関係者、映画評論家を含め、本当に一切わかりません」(週刊誌記者)
そのため、『君たちはどう生きるか』は良くも悪くも注目されている。これにヤキモキしているのが、大手広告代理店だという。
「これまでジブリは大手広告代理店と組んで、映画公開のたびに大々的な宣伝をしていきました。当然ながら、これで私腹を肥やしていたのが広告代理店。しかし今回のジブリ映画は一切宣伝ナシ。『THE FIRST SLAM DUNK』に続き、今作も成功した暁には、業界内で広告代理店不要論があがることは確実でしょう」(同・記者)
ジブリに捨てられた大手広告代理店
鈴木氏は、今回の〝ノー宣伝〟を、あくまで『THE FIRST SLAM DUNK』戦法と公表しているが、実は体よく、広告代理店を切りたかったからとも言われている。
「2013年公開の映画『かぐや姫の物語』が大赤字を出し、スタジオジブリは14年に映画製作部門を解体した。経営難とも報じられていましたが、その理由は広告代理店にお金を吸われ続けたからです。
あれほどのヒット作を連発しても、広告宣伝費がとにかく高く、興行収入100億円以上でやっと黒字になる状態だったといいます。こんなことなら、いっそ広告宣伝なんてなくしても良いと思ってしまいますよね」(同)
今はインターネット全盛で、良いモノはどれだけ発信力が弱くてもSNSで勝手にバズる時代。どれだけ世間に広められるかではなく、商品のクオリティーや質がモノをいう時代に突入しているようだ。
Source: まいじつ2
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