松本潤 画/彩賀ゆう (C)まいじつ
放送中の大河ドラマ『どうする家康』(NHK)が視聴率で苦戦中だと報じられている。
「3月19日に放送された第11話の視聴率は10.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)と、大河ドラマにしては低調気味。前週の12日にいたっては、40%超の高い数字を記録したWBC・日本対オーストラリアと被ったことで、7.2%まで低下しました」(芸能ライター)
しかし、テレビ離れや娯楽の多様化が進んでいる中、こうした数字はまだ健闘しているとも言えるようだ。
「歴代の大河ドラマで最低視聴率だったのは、2019年の『いだてん』で8.2%。これは、歴代で唯一の一桁であり、今後も破られることはない金字塔だと言われています。続いては2012年の『平清盛』で12%、以下『花燃ゆ』『西郷どん』『鎌倉殿の13人』など12%台が続き、『家康』も暫定でこの水準です」(同・ライター)
ここで注目したいのは、歴代視聴率ワースト作品のほとんどが、2010年以降の作品という点だ。
初回放送ではない上に配信などで多様化
「歴代で平均視聴率15%以下に終わったのは、1968年の『竜馬がゆく』、1994年の『花の乱』を除き、全てが2012~23年までの作品。逆に言うと、真のワーストは『花の乱』ということでしょう」(週刊誌記者)
この数字が指し示すのは、いかに現代は視聴率が取りづらいかという厳しい事実だ。
「ワースト作品のほとんどはここ10年ほどに放送されたもので、テレビ離れやBS放送、ネット配信の台頭と重なっている。これは、いかに現代では数字が取りづらくなっているか、アテにならないかの証明でしょう。
例えるなら、ライターやジッポーが普及した現代とマッチしかなかった時代を比較し、『最近の人間はマッチを使わないからダメ』と言っているようなものでは。
また、大河ドラマの初回放送は、かなり以前からBSプレミアムで18時。日曜20時からの地上波は2回目の放送であり、『すでに見たから見ない』というファンも多いのです。
配信の普及など、昔に比べて視聴スタイルも多様化していますから、地上波の20時放送のみを集計していた過去作品と比べるのは、もはや時代錯誤と言えます(同・記者)
しかし哀しいことに、数字に一喜一憂して煽り合いの道具にするのはアンチの性だ。
Source: まいじつ2
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