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8月25日に開幕したバスケットボールワールドカップの盛り上がりがイマイチだ。
今大会はフィリピンをメイン会場に、日本・インドネシアと、かつてのアジア圏が開催国。日本の会場は沖縄で、一部とはいえ自国開催とあり、ファンからは熱視線が注がれている。
27日に行われた第2戦、世界ランク36位の日本は、同24位と格上のフィンランドと対戦。第4クォーターで98対88の大逆転勝利を収め、格上相手の大金星だとメディアでも取り上げられた。
しかしその実、熱狂は他のメジャースポーツと比べると物足りない。
「21時10分からテレビ朝日系で行われた試合中継は、平均世帯視聴率が8.8%、平均個人視聴率5.8%(関東地区、ビデオリサーチ調べ、以下同)。
裏番組は『24時間テレビ46』直後の『行列のできる相談所』(日本テレビ系)が平均世帯視聴率12.7%、日曜劇場『VIVANT』(TBS系)は平均世帯視聴率14.1%ですから、完敗を喫したと言っていいでしょう。
昨今のスポーツ国際大会と比べても、昨年末のサッカーワールドカップカタール大会は、日本対コスタリカ戦で平均世帯視聴率42.9%を獲得。今年3月のWBCは準々決勝のイタリア戦で平均世帯視聴率48%と、バスケは足元にも及んでいません」(テレビ局関係者)
この微妙な盛り上がりに影響していると言われるのは、そもそもの〝大会の価値〟や、スター選手不在であることだ。
NBAより軽視される価値しかないバスケW杯
「今回のワールドカップは、来年に行われるパリオリンピックへの出場を懸けた大会。
つまり、位置づけとしては〝予選〟に等しく、ワールドカップを国際大会の頂点に置いているサッカーと違い、あまり重みのある大会とはいえません」(スポーツジャーナリスト)
こうした価値の軽さが、スター選手の不在にも影響している。
「現在の日本バスケ界のスターといえば、本場NBAのレイカーズに所属する八村塁。しかし、彼は《今後の自分のNBAキャリアを優先し考慮させていただき、このように判断いたしました》《来シーズンに向けてこの夏はトレーニングに集中し、体のコンディションを整えさせていただきます》として、代表を辞退しています。
これはつまり、選手からすれば、ワールドカップよりもNBAの方が上だということ。
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