画/彩賀ゆう (C)まいじつ
日曜劇場『VIVANT』(TBS系)は今期の圧倒的覇権ドラマだが、〝成功ライン〟へはまだほど遠いという。
2カ月半にも及ぶ海外ロケが行われた『VIVANT』の制作費は、1話1億円とも言われており、並みのドラマの3倍以上にのぼる。
メインキャストは堺雅人、阿部寛、役所広司、松坂桃李、二宮和也、二階堂ふみで、それぞれが単体で主演を張れるレベルだ。
世帯平均視聴率は初回から11.5%、11.9%、13.8%、13.4%、14.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)とグングン伸びてはいるが…。
「ハッキリ言って視聴率は期待ハズレ。初回は最低でも15%は欲しかったし、回を重ねるごとに20%超えをバンバン出す予定だったのですから。これでは、最終回に20%超えたら御の字といった具合。日曜劇場『半沢直樹』(同系)シリーズの半分程度でしかありません」(テレビ制作関係者)
おそらく『VIVANT』は、視聴率の面で歴史に残ることはない。また、テレビ番組の新たな評価軸、TVerでの記録も、歴史に残るような数値には至っていない。
『silent』を超えられない『VIVANT』
「『VIVANT』は半分の5話が終了した時点で、TVerのお気に入り登録者数が150万程度。過去最高は『silent』(フジテレビ系)の240万超ですから、大きな差があります。
『silent』の記録を、『Snow Man』目黒蓮のファンによる水増し記録だと揶揄する声もありますが、その目黒が主演をしている現在放送中のドラマ『トリリオンゲーム』(TBS系)のお気に入り登録者数は90万程度。ファンだけの数値ではありません」(芸能ライター)
『VIVANT』は初回放送から約1週間で、無料配信総再生数が約400万回を記録して、TBSドラマで歴代最高となった。しかしこの数字も、『silent』と同程度だ。
「このままだと『VIVANT』は、費用対効果を考えると失敗作ということになってしまう。TBSが社運をかけたビッグプロジェクトがこうだと、他のテレビ局もドラマへの投資に躊躇してしまうでしょう。
ただ現在、『VIVANT』はついにTVerで全話分の見逃しを見ることができなくなり、見たい人は有料の動画ストリーミングサービス『U-NEXT』に加入せざるをえなくなっている。
『VIVANT』のおかげで会員数
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