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大手ハンバーガーチェーン・マクドナルドのセール内容が、ネット上で賛否を巻き起こしている。
マックは8月17日、定番商品・マックフライポテトの全サイズ250円セールを発表。期間は8月21日から9月1日までで、最大で130円お得なキャンペーンとなる。
利用者にはなんとも嬉しいニュースのはずだが、ネット上では賛否が噴出する。理由は、過去のセールと比べ、価格が大幅に引き上げられていたためだ。
「マクドナルドは2020年まで、ポテトの全サイズ150円セールを定期的に開催していました。セール時でなくても、チラシやアプリではポテトLサイズ190円のクーポンをほぼ常時配布。こうした時代を知っているユーザーにとっては、『セール価格が100円もアップした』と、むしろ値上げを印象づけることになったのです」(飲食チェーンレビュアー)
否定的な反応が相次いだことで、X(旧ツイッター)では、250円セールではなく「全サイズ150円」がトレンド入り。今回の価格よりも、過去の価格が話題になったことが如実に表れる現象となった。
クーポン価格から30円しか安くならない地域も?
さらにこのセール、マクドナルドのヘビーユーザーからは、〝30円しかお得にならない〟という驚きの指摘も相次いでいる。その真相とは…。
「現在のマクドナルドは全国均一ではなく、地域別や店舗別の価格設定。そのためエリアにもよりますが、一部地域ではポテトLサイズ280円のクーポンが常時配布されているのです。こうした利用者からすれば、セールでも30円の価格差しかなく、大した割安感もインパクトもありません」(前出・レビュアー)
だが、批判も多い一方、SNSには「セール中は絶対行く」といった反応も多い。3年前から100円の値上げ、平時からも30円の値下げでしかないが、期間中は多くの来店が予想される。
「ここ数年、日本は物価高に見舞われており、あらゆるモノ・サービスの価格が上がっている。マックも2022年3月からの1年で3度も値上げしており、コストプッシュにより従来のセール価格が維持できなくなったことがうかがえます」(経済アナリスト)
1ドル140円台半ばと、依然として円安が続く日本。輸入コストの増加は著しく、今後まだまだ値上げラッシュが続きそうだ。
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