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プロ野球パ・リーグ5位に沈む北海道日本ハムは、7月12日の東北楽天戦で、3-4と競り負けた。5試合連続の1点差負けを喫し、最下位・埼玉西武の姿も近づいてきた。
先発の伊藤大海投手を続投させたことを疑問視する声も多いが、真の問題は別のところにありそうだ。
七回裏、日本ハムは加藤豪将内野手の野選で2-2と追い付いた。伊藤投手はそれまで101球を投じていたが、八回表も続投。
だが、一死二塁から浅村栄斗内野手に2ラン本塁打を浴び、これが決勝点に。伊藤投手に負けが付いた。
日本ハムは外野手出身の新庄剛志監督ではなく、基本的に建山義紀投手コーチが投手に関する采配をとることで知られる。
伊藤投手は「僕が行きたいと言ったので、建山さんも監督も責めないでください」とコメントしている。
現チームの中では唯一日本代表の一員としてワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場した伊藤選手が、自ら責任を背負い込むコメントを出したことは評価に値するだろう。
一方で、責められるべきは打線ではなかったのか。状況判断能力に乏しく「あと一本」がどうしても出ない。
1点が遠い…打線の判断能力の乏しさ
七回裏に勝ち越した日本ハムだったが、なおも一死一、三塁のチャンスを迎えていた。
打席には五十幡亮汰外野手。一塁走者の二盗で一死二、三塁となったところで、五十幡外野手に高めのチェンジアップが飛んできた。
だがこれをたたき付けず、五十幡外野手は捕飛に。後続も倒れ、同点止まりで終わってしまった。
2点ビハインドの八回裏にも一死二、三塁の好機を迎えたが、1点を返すのが精いっぱいだった。
「七回のチャンスでは、楽天内野陣は極端な前進守備を敷いていたわけではなく、ゴロを打っても本塁のクロスプレー次第で点が入るか、入らないかといった状況でした。
ここで五十幡選手には最低限、転がす打撃を心がけてほしかった。極端な話、スクイズで1点勝ち越しを狙っても十分だったのに…。
伊藤投手の心境は分かりませんが、勝ち越し点を挙げられず、投手陣のテンションが下がったことは確かでしょう」(週刊誌記者)
新庄監督は「まだ、シーズン半分。明日! 明日!」と気丈にコメントしていたが、そうポジティブなことも言っていられない状況になってきた。
Source: まいじつ2
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