松本人志 画/彩賀ゆう (C)まいじつ
10月8日に開催され、TBS系で生中継された、コント師日本一を決めるお笑い賞レース『キングオブコント2022』。『M-1グランプリ』の後発大会だが、「M-1」が見習うべき点があるという。それは出番順だ。
『M-1グランプリ』は現在、笑神籤(えみくじ)と呼ばれるくじを引いて、生放送中に出番順を決定している。
はじめの方に出場すると不利になるお笑い賞レースだが、それを決めるのは運のみ。やり切れない気持ちで敗退していった芸人たちも多いだろう。しかし、最近の『キングオブコント』は違うのだ。
「キングオブコントの出番順の決め方は明言されていませんが、おそらくここ数年は、準決勝審査の点数の低い順になっています。今年に限っていうと、準決勝でトップレベルにウケていたという『ニッポンの社長』と『最高の人間』が、ラスト2組として出場していたことなどから、おそらく、そのシステムを採用しているのでしょう。『ナイツ』塙宣之も、決勝戦のネタ順は〝多分準決勝の採点順〟だとYouTubeで述べています。さらに言うと、準決勝の出番順すらも、準々決勝の採点順である可能性もあるようで、予選の成績が良ければアドバンテージが常にあるという公正なルールなのです」(芸能記者)
『M-1』は準決勝の審査員が…
毎大会で出番順は物議を醸す。『M-1』にも『キングオブコント』の方式を取り入れてほしいものだが、現実的に厳しいという。
「出番順すらもエンタメになっている今の『M-1』で、いまさらその決め方を変えてしまうのは、テレビとしてよくない。また、そもそも『キングオブコント』と違って、『M-1』は準決勝の審査員が信頼されていない。かつては決勝戦審査員の『ダウンタウン』松本人志やオール巨人から選考について苦言を呈されたこともあるし、オール巨人にいたっては今でも、『準決勝の審査員をやりたい』『決勝にいいやつをもっと上げたい』と言っているくらいですからね。準決勝の審査員に信頼感のない今のスタイルは、リスクしかないのです」(同・記者)
『キングオブコント』では超一流の有名放送作家陣が、『R-1グランプリ』では元ファイナリスト芸人などが準決勝の審査員をしているが、『M-1』は誰が準決勝の審査をしているのかをつまびらかにしていない。この点も、毎回物議を醸す理由なのだろう。
Sou
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