平手友梨奈 竹内涼真 画/彩賀ゆう (C)まいじつ
夏クールのドラマが全て終了した。「稀に見る大不作」との声が多いが、その中でも健闘した作品がいくつかある。
まずは、竹内涼真の主演ドラマ『六本木クラス』(テレビ朝日系)。同作は、韓国で放送されて大ヒットし、『Netflix』経由で日本でも大ブームを巻き起こした『梨泰院クラス』を、日本版としてリメークした作品。
主人公の宮部新(竹内)が、金と権力を振りかざす巨大企業「長屋ホールディングス」の会長・長屋茂(香川照之)に復讐を果たすため、六本木に自分の居酒屋「二代目みやべ」をオープンさせる物語だ。
「同作は今期断トツの大ヒット。ストーリーがとにかく絶賛されていますね。しかしこのストーリーは、本家『梨泰院クラス』のまんま。日本版らしい改編ポイントはほとんどありません。それどころか、演出やシーンの撮り方もほとんどそのまんま。つまり、『六本木クラス』が凄いというより、単純に『梨泰院クラス』が凄いだけ。悲しい話ですが、日本ドラマの没落を象徴するヒットなのです」(芸能記者)
『石子と羽男』が健闘も…
そんな中、日本ドラマで頑張ったのは有村架純と中村倫也のW主演『石子と羽男 -そんなコトで訴えます?-』(TBS系)だ。
「一話一話がきちんとメリハリがあるストーリーで、現代社会の問題をドラマにしっかり入れている。地味になりすぎそうなところも、ほどよいコメディーを入れて視聴者を飽きさせない。しかし、つまらなくはないが、めちゃくちゃ面白いという訳でもない出来なので、そこまで口コミで広がることもありませんでした。この作品が今期のトップクラスに入ることが、今期の不作ぶりを表しているとも言えます」(同・記者)
最後は、林遣都と仲野太賀がダブル主演するドラマ『初恋の悪魔』(日本テレビ系)だ。
「視聴率こそ大爆死状態でしたが、視聴者満足度はトップクラス。結局視聴率が悪かったのは、林遣都、仲野太賀、松岡茉優、柄本佑という実力はあるけど地味なキャストに加えて、『初恋の悪魔』というつまらないラブコメ作品っぽいタイトルが原因でしょう。プロモーション次第では、もっと上に行けたと想像できるだけに残念です」(同)
今期の不作ぶりは、来期に高くジャンプするための〝しゃがみ〟フェーズだったと信じたい。
Source: まいじつ2
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