ジャンプ作家が壮絶な過去を告白…『マッシュル』がなろう系になったワケ
ジャンプ作家が壮絶な過去を告白…『マッシュル』が“なろう系”になったワケ (C)PIXTA
昭和の頃と比べれば、平和で安定した暮らしが約束されている現代社会。しかし『週刊少年ジャンプ』で連載をもつ漫画家・甲本一は、かなり波乱万丈な人生を送っていたらしい。その生きざまを知った人からは、驚愕の声が相次いでいる。
甲本一の波瀾万丈すぎる人生
甲本は現在連載している『マッシュル -MASHLE-』単行本のおまけページで「WJ連載まで」というコーナーを用意していた。年表のスタイルで、作者の人生を振り返っていくものだ。
それによると、甲本は中3からギャグコメディー漫画家を目指し、新人賞に応募していたそう。しかし同年代の新人に心を折られ、十代で漫画家の道を諦めた。大学4年の時に就活した際には、40もの会社に落とされたという。
さらに何とか内定をもらった会社が、驚異的なまでのブラック企業。ミスが重なると引き出しに指を入れ、勢いよく閉める、通称「指ギロチン」という私刑が行われていた。その恐ろしいウワサを聞きつけた甲本は、会社を辞めることを選ぶ。
そこで今度は、「2年間」という時間制限付きでもう一度漫画家への道を志すことに。奇跡的に連載が決まるのだが、今度はアシスタントが見つからないことが発覚…。そんなギリギリの状態で、「ジャンプ」での連載が始まったそうだ。
そうした経歴について、ネット上では《作品以上に作者がヤベーやつだった》《ここから逆転して漫画家になれたんだからすごいわ》《自伝漫画出したら絶対売れる》と震撼する声が上がっていた。
「マッシュル」にも刻まれた苦労
人生の節々で苦渋を舐めた経験は、作品作りにも活かされているようだ。甲本は「JUMP新世界漫画賞」の審査員を務めた時のコメントで、「マッシュル」を描く際に意識していることを告白。「嫌なやつで強い奴を、みんなが殴ってほしいときに殴っちゃいけない状況で殴る」シチュエーションを狙っていると語っていた。
たしかに「マッシュル」ではそうした展開が幾度も繰り返されるため、一部では「なろう系」などと揶揄されることも。しかし実際には、作者の抑圧された人生経験から導き出された、ある種の“魂の叫び”だったのかもしれない…。
漫画家の世界では才能主義のような風潮があり、「ジャンプ」でも早熟の才能がデビューすることは珍しくない。たとえば『DE
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