『FF16』発売も苦しいスクエニの決算…SNSでは「ダイの大冒険が値下げしてついに2000円切りました…
『FF16』発売も苦しいスクエニの決算…SNSでは「ダイの大冒険が値下げしてついに2000円切りましたね」構文が流行 (C)PIXTA
スクウェア・エニックス・ホールディングスが、2024年3月期 第2四半期の連結決算を発表。同期間には『ファイナルファンタジーXVI』(FF16)などのAAAタイトルをリリースしていた同社だが、大幅な減益を記録してしまったようだ。
注目が集まるスクウェア・エニックスの動向
11月7日に行われた第2四半期決算説明会の資料によると、累計期間(4月1日~9月30日)の売上高は約1,720億円で、前年同期比5.3%増という結果だった。しかし営業利益は約173億円で33.4%減、経常利益は約261億円で42.1%減、純利益は約166億円で57.9%減となっている。
さらに内訳を見てみると、同社の主軸であるデジタルエンタテインメント事業の売上高は約1,220億円で前年同期比4.2%増、営業利益は約155億円で36.9%減という結果だった。
ただ、デジタルエンタテインメント事業が全体的に不調だったわけではなく、「HDゲーム」に関しては好調だった模様。6月発売の「FF16」や4月発売の『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』の影響で、売上増を達成している。
その一方で減収となったのが、「MMO」と「スマートデバイス・PCブラウザ等」。また開発費の償却負担や広告宣伝費の増加などによって、減益という結果につながったことも明かされていた。
最大の主力IPにしては伸び足りない?
「今回の決算で注目されていたのは、やはり『FF16』は成功だったのか、失敗だったのかということでしょう。決算資料を見るに、売上増を支えたのは『FF16』なので、一部で言われているような“大コケ”ではなかったことは明らかです。
ただ、FFシリーズは言わずと知れたスクウェア・エニックスの主力コンテンツ。そのナンバリングタイトルの最新作が出たにもかかわらず、あまり景気がいい結果になっていないのは気になりますね。本来であればさらなる大ヒットを期待したいところだったのではないでしょうか」(ゲーム誌ライター)
またスクウェア・エニックスは昨年から今年にかけて、ソーシャルゲームの短期サービス終了が相次いでいる。「スマートデバイス・PCブラウザ等」の減収は、その現状が露骨に表れた
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