橋本環奈 画/彩賀ゆう (C)まいじつ
10月16日より、俳優・橋本環奈主演のドラマ『トクメイ!警視庁特別会計係』(フジテレビ系)の放送が始まった。沢村一樹に佐藤二朗ら豪華キャスト陣、設定も斬新なはずなのだが、視聴率が伸び悩む未来が早くも見え始めている。
ドラマは〝経費〟から事件の糸口を見つけ、解決に導いていく警察エンターテインメント。お荷物所轄と呼ばれる万町署を舞台に、経費削減の〝特別命令(トクメイ)〟を受けて派遣された特別会計係の警察官・一円(橋本)が個性豊かな刑事たちと共に奮闘していく姿が描かれている。
本編はコメディー寄りで、オープニングにはドラマ『SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿』(TBS系)や『踊る大捜査線』(フジテレビ系)、さらには映画『アナと雪の女王』や『ショーシャンクの空に』、『E.T.』など、ありとあらゆるパロディーが詰め込まれていた。
おまけに〝経費削減〟をテーマにしていることもあって、多部未華子主演のドラマ『これは経費で落ちません!』(NHK)を彷彿させるとの声も。さらに主人公がペンキ塗りたてのベンチに座るといった古典的なドジシーンについては、上白石萌音主演の火曜ドラマ『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(TBS系)にも同様のシーンが見られた。
コメディーだけではない? 望まれないシリアスシーン
さまざまなヒット作を詰め込んだようなパロディードラマだったが、初回の世帯平均視聴率は6.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)と鳴かず飛ばずの結果に。今後の評判次第では視聴率が上がる可能性も十分あるものの、このドラマにはある一つの懸念点が存在するという。
「冒頭からコメディー要素満載だった同ドラマですが、一変してラストでは〝不穏な空気〟を漂わせて終了しています。コメディーなのか、シリアスなのか、いまいち終着点がハッキリしないドラマは、決まって視聴率を落としがち。
最近のドラマでいえば、現在放送中の月9ドラマ『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』(フジテレビ系)がいい例でしょう。同ドラマはクライムサスペンス、コメディー、お仕事ドラマの3つの異なる物語が同時進行しているゆえに展開が遅く、スポットライトが分散しすぎているため、視聴者からことごとく不評を買っています。第1話と第2話の世帯平均視聴率は2.3ポイントも落としており
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