東山紀之 (C)まいじつ
事務所は解体、タレントは活動制限、ファンは泣き、当事者の会は分裂と、誰も幸せにならない泥沼劇なジャニーズ性加害問題。だがこの裏で、唯一と言っていい〝得をした〟人物がいる。プロ野球・埼玉西武ライオンズの山川穂高だ。
山川は今年5月の『文春オンライン』で、知人女性への強制わいせつ致傷容疑により、警察が捜査を進めていることが発覚。3月のWBCにも選出された現役スター選手の性加害事件に、野球ファンは大きな衝撃を受けた。
一方、世間はというと、野球ファンほど熱心に事件へ関心を抱いていない様子だった。というのも、マスコミ各社はこの時〝ある話題〟を大きく取り上げ、ニュースはこちら一色になっていたのだ。
「ジャニーズの性加害問題です。5月14日、当時社長だった藤島ジュリー景子氏が、事務所HPに謝罪動画を公開。これは、社長就任後、初めて公の場に姿を表す機会だった上、BBCの報道について事務所が初めて公式に言及した場でもあり、大変な話題になりました。
山川は同月23日に書類送検されましたが、前日には『King & Prince』から平野紫耀・神宮寺勇太・岸優太が脱退し、こちらも話題がかき消されています」(芸能記者)
その後も、山川にとってラッキーなタイミングは続く。
全てのタイミングでジャニーズがアシスト
8月29日、東京地検は山川を嫌疑不十分で不起訴処分にしたと発表。だが同日には、ジャニーズ性加害問題の第三者委員会が報告書を公表し、ネットもテレビもニュースはこちら一色となった。
9月4日には、球団が山川の無期限出場停止処分を発表するも、7日にジャニーズ事務所が初の記者会見を告知していたため、「何が語られるのか」と報道が集中。会見後はさらにジャニーズ報道一色となり、山川の話題は片隅に追いやられた。
10月5日、山川は本拠地・ベルーナドームで囲み取材に応じ、騒動後、初めて公の場で謝罪を行った。しかし、前日夜にはジャニーズ事務所2度目の記者会見での〝NGリスト〟疑惑が大きく報じられ、またも話題はかき消されることとなる。
「本来ならば、事件の概要や山川への批判が繰り返し報じられ、ワイドショーやネットニュースは山川一色になっていたことでしょう。涙目で記者に説明する姿も何度もこすられていたはず。話題がかき消されるのを狙って、ジャニーズ側の動きと諸々の発表を合わせたと疑
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