吉岡里帆 (C)まいじつ
ゴールデン・プライム帯ドラマの低調が連日報じられているが、その一方で深夜ドラマやネット配信限定ドラマは盛り上がっている。
「プライム帯ドラマも日曜劇場の『VIVANT』(TBS系)は大盛り上がりしていますが、あれは予算をとんでもなくかけており、数年に1本あるかどうかのレベルの作品。イレギュラー中のイレギュラーです。
これを抜けば、今期のトップドラマは、視聴率の面から『ハヤブサ消防団』(テレビ朝日系)か、TVerの面から『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)といった具合。あまりにも小粒です」(芸能ライター)
考えられる原因が、人材流出だという。
「まずはネット配信への流出。宮藤官九郎と大石静という大御所脚本家がタッグを組んで、松坂桃李主演でNetflix独占ドラマ『離婚しようよ』を制作しました。
宮藤は8月9日より配信された、Disney+独占の池松壮亮主演ドラマ『季節のない街』でも、監督・脚本を担当。完全にネット配信の世界に力を入れていますね」(同・ライター)
Netflixでは、そのほかに『サンクチュアリ -聖域-』『御手洗家炎上する』など、良質な日本ドラマが次々に制作されている。
今後も、賀来賢人の『忍びの家 House of Ninjas』、北村匠海の『幽☆遊☆白書』など、話題のドラマが配信される予定だ。
バラエティーもドラマも深夜の方が面白い?
だが、優秀な人材はネットだけでなく、深夜枠にも流れ始めているという。
「10月よりフジテレビ系で火曜23時より吉岡里帆&永山瑛太の連続ドラマ『時をかけるな、恋人たち』がスタートします。プライム帯で十分主演を張れるキャストにも驚きですが、脚本は、いま最もホットな脚本家の一人・上田誠なのです。なぜこれが深夜枠で放送されて、しょうもないドラマがプライム帯で放送されるのかと、ドラマファンが嘆いています」(同)
大物がプライム帯ドラマを避けるには理由があるという。
「プライム帯はとにかく制約が多い。過激表現はもちろんですが、キャスティングは忖度だらけ、脚本だって出演者の台詞量や活躍の度合いなどについて、やたらと文句を言われる。
そのほか、スポンサーの商品を宣伝するために、ビールを飲むシーンを入れろとか、空気清浄機を使うシーンを入れろとかで、まともに制作できるような環境ではない。
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