ジャンプ作家たちの意外な生い立ち…ギネス記録を打ち立てた大御所も同人畑出身だった!
ジャンプ作家たちの意外な生い立ち…ギネス記録を打ち立てた大御所も同人畑出身だった! (C)PIXTA
一部の漫画家はプロデビューする前に、アマチュアとして同人活動を行うことで腕前を磨くもの。少年漫画の頂点である『週刊少年ジャンプ』の人気作家にも、そうしたキャリアの経験者は少なからず存在した。
今回は少し意外かもしれない、同人畑出身のジャンプ漫画家たちを紹介していこう。
<その1> 秋本治
『こちら亀有公園前派出所』は「ジャンプ」史上最長、約40年にわたって連載され、一時は「ギネス世界記録」に認定されたレジェンド作品だ。その作者である秋本治は、もとは同人畑出身の漫画家だった。
デザイン科のある高校へ進学したのをきっかけに、同人サークルに所属。今では廃刊となった同人誌『でんでんむし』や『創作倶楽部飛行船』などに作品を寄稿していた。
「創作倶楽部飛行船」の創刊号には、デビュー前の「こち亀」も掲載されている。
この頃の作風は劇画調で、連載化された「こち亀」初期の絵柄にもその頃の名残があるのが分かるだろう。
なお、秋本がプロの漫画家になるまでには紆余曲折があった。高校卒業後、アニメーターを志していたそうで、「タツノコプロ」で2年ほど活動していた下積み時代がある。
<その2> 萩原一至
1988年に連載をスタートし、2022年にはアニメ化もされたダークファンタジー『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』。その作者である萩原一至も、デビュー前から同人活動を盛んに行っていたという。
アニメ映画『プロジェクトA子』のパロディ作品などを制作しており、プロの漫画家のもとでアシスタントを務めるかたわら、同人界隈で創作に精を出していた。
その熱はプロデビューした後も冷めることはなく、「ジャンプ」の連載作家になってからも活動を継続。自作である「BASTARD!!」や人気ゲーム・アニメなどの同人誌を手掛けていた。
1997年発行のカプコン同人誌には、冨樫義博に和月伸宏、原哲夫といった錚々たる面子も寄稿しており、当時の同人文化の熱気を感じられる。
<その3> 河下水希
甘酸っぱい青春を描いた『いちご100%』や『初恋限定。』で知られる河下水希は、「ジャンプ」のラブコメブームを牽引した漫画家の1人。そのキャリアの原点は、同人活動にあった。
当時の河下は“桃栗みかん”名義で、漫画家の星崎
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