エヴァ「伝説のジブリ回」とは? スタジオジブリが制作に関わった意外なアニメ
エヴァ「伝説のジブリ回」とは? スタジオジブリが制作に関わった意外なアニメ (C)PIXTA
最新作『君たちはどう生きるか』の公開により、スタジオジブリにあらためて注目が集まっている。主に長編アニメ映画のイメージが強い会社だが、実は古くからTVアニメの制作下請けも行ってきた。そこで今回は、スタジオジブリが制作に関わった意外な作品を紹介していこう。
ゲンドウがキャラ崩壊(?)したジブリ回
スタジオジブリは、『エヴァンゲリオン』シリーズと深い関係にある。同作を生み出した庵野秀明が『風の谷のナウシカ』で原画を務めたことがきっかけとなり、宮崎駿と師弟関係を結んだことは有名な話だ。
そんな縁もあり、1995年に放送された『新世紀エヴァンゲリオン』の第11話「静止した闇の中で」にスタジオジブリが参加。作画や原画の担当者が半分以上ジブリのアニメーターだったとされ、ファンの間では「伝説のジブリ回」と呼ばれていた。
わざわざ庵野は“ジブリ寄り”の脚本を考えたそうで、他のエピソードとは違ってコミカルな展開となっており、作画もほのぼのとした印象。しかし納期に間に合わず、庵野がスタジオジブリまで説教に向かったという逸話もある。
なお、2021年公開のシリーズ完結作『シン・エヴァンゲリオン劇場版』でも、同社は「画面協力」としてエンドクレジットに載っている。物語序盤に登場する「第3村」の図書館を訪れるシーンにて、『となりのトトロ』のポスターを小物として提供したという。
あの名作ゲームや『遊戯王』にも参加
ほかにも、サンデー漫画を原作とした『焼きたて!! ジャぱん』でも「原画」としてスタジオジブリが参戦。しかも第14話では、後に『借りぐらしのアリエッティ』の監督を務めることになる宮崎駿の後継者・米林宏昌の名前がクレジットされていた。
また、人気アニメ『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』の第15話もスタジオジブリが下請けを行った回の1つだ。なお厳密にはジブリ回ではないものの、劇場アニメ『鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星』は監督の村田和也、キャラクターデザイン・総作画監督の小西賢一が共にスタジオジブリの出身者で、「ジブリっぽい雰囲気」と話題を呼んだ。
さらにはアニメだけでなく、ゲームでもアニメを提供したことがある。2006年にPS2で発売された『テイルズ オブ デス
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