山﨑賢人 (C)まいじつ
山﨑賢人主演の人気実写映画シリーズ最新作『キングダム 運命の炎』が好調だ。
「公開3日間の成績は、興行収入10億5070万8610円、観客動員70万3530人。これは、1作目の興収対比152%、2作目でも103%で、映画『キングダム』シリーズ史上最高の滑り出し。そして、2023年実写映画1位のオープニング動員数も記録している。おそらく、トータルでも60~70億円はいくだろう」(芸能記者)
しかし、これだけのヒットでも70億円が目処となると、〝100億円の壁〟がいかに厚いがわかるだろう。
「これまでの邦画興行収入ランキングで、100億円を突破した実写映画は『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』『南極物語』『踊る大捜査線 THE MOVIE』の3作のみ。
あとは全部アニメ作品で、日本人がいかにアニメ大好きであるかわかります。特に最近は、アニメ映画の100億円突破ラッシュが起こっていますね」(同・記者)
映画「キングダム」といえば、スケールの大きさでも知られているが…。
『キングダム 運命の炎』が実写邦画の限界か?
「多くのシーンを中国で撮影し、人員も規模も桁違い。予算に関して、プロデューサーの松橋真三氏はインタビューで、2作目が普通の邦画5本分、3作目が7本分という莫大な製作費をかけたと明かしています」(同)
製作費や宣伝費が桁違いな上に、原作ファンも多く、口コミも上々。ヒットを狙うには、これ以上ない要素が詰まっていると言えるだろう。
「いわば、『キングダム』は〝できることは全てやった〟映画だと言っていい。それでこの程度の成績なのですから、実写映画の限界値がこのレベルなのでしょう。よほどのことがない限り、実写で100億円超えの映画はもう出てこないでしょうね」(同)
ちなみに、歴代邦画興行収入ランキングのうち、〝漫画原作実写〟で最も高い興行収入を記録したのは、2009年公開『ROOKIES -卒業-』の85.5億円だ。「キングダム」ほどの規模や予算、宣伝でも超えられなければ、これを超える漫画原作実写映画もまた現れないだろう。
「キングダム」のヒットは嬉しい反面、日本実写映画の限界を示す結果になったかもしれない。
Source: まいじつ2
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