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セ・リーグV2、一昨年には日本一も決めた東京ヤクルトスワローズが、まさかまさかとなる〝最下位〟の危機に立たされている。
開幕直後こそ連勝で首位に立ち、誰もが「今年も優勝か」と思ったヤクルトだったが、4月後半からはみるみるうちに失速。
5月には12連敗を喫するなどして早くも自力優勝が消滅し、6月18日までの交流戦ラスト2カードも6連敗を喫した。
順位こそ5位なものの、最下位・中日とは19日時点でゲーム差ゼロ。このままでは、2年連続優勝からまさかの最下位もありえる情勢だ。
「今季の打撃陣は、チーム打率リーグ最下位、得点数も5位。投手陣も失点数・チーム防御率がリーグワーストと、投打に元気がありません。
3度のトリプルスリーを獲得したプロ野球史唯一の名選手・山田哲人も今季は不調。優勝を牽引した塩見泰隆も怪我で離脱しており、V2を果たしたメンバーが軒並み本調子ではありません」(週刊誌記者)
最大の要因は村上宗隆の不調か
中でも痛いのは、昨年まで〝無双〟の大活躍だった三冠王・村上宗隆のスランプだ。
村上は本塁打こそチームトップタイの11本だが、打率は.232と首位打者を獲った昨年から大きく下落。三振数もリーグワーストで、「村神様」とまで呼ばれた昨年の打棒は見る影もない。
「中日監督として8年間で4度の優勝、日本一1回に導いた名将・落合博満氏は、6月18日に出演した『サンデーモーニング』(TBS系)で、ヤクルト不調の要因を村上だとズバリ。
『やっぱり4番の村上でしょ。機能していないだけにね』と、核となる主砲がこれではチームも勝てないと指摘しています」(同・記者)
ところで、もしヤクルトが今季最下位に沈んだ場合、面白い記録となる。
「ヤクルトは19年、20年と2年連続最下位でしたが、21年と22年にはV2。これはプロ野球史上初の珍事で、今季も最下位ならこれも初の記録となります。
通常、順位というのは前後しながら上下するものですから、これほど乱高下するのは異常な事態です」(同)
一時は、親会社から選手に無料支給されているヤクルト1000が強さの秘訣とも言われたが、これもただの都市伝説だったようだ。
Source: まいじつ2
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