スクエニ最後の希望『FF16』に暗雲!“ストーリー重視”のゲームに吹き荒れる逆風
スクエニ最後の希望『FF16』に暗雲!“ストーリー重視”のゲームに吹き荒れる逆風 (C)PIXTA
6月1日に『NEWS PICKS』で配信された落合陽一氏のWeb番組に、スクウェア・エニックスのゲームクリエイター・吉田直樹氏が出演。発売が間近に迫るシリーズ最新作『ファイナルファンタジーXVI』が、ストーリー重視のゲームであることを明かした。
FFシリーズ最新作の挑戦
番組の中で吉田氏は、同作のボリュームが「海外のテレビドラマ4シーズン分くらいある」と説明。またストーリーの内容については、「今回は普遍的でわかりやすい話にしようって決めてたんですね」「ベースがエネルギー戦争に近い世界観なんですよ」と明かしていた。
近年は技術の進歩やオープンワールドの隆盛などもあり、RPGにおいても“プレイ体験”の豊かさが重視されている。昨年フロム・ソフトウェアの『エルデンリング』が世界的に大ヒットしたのは、昨今のゲーム業界を象徴するような出来事だった。
そんななか、「FF16」の方針は“古き良きRPG”への回帰のようにも感じられるだろう。
「ここ10年ほどのゲーム界隈では、たんにストーリーをプレイヤーに読ませるような作品は少なくなっています。
とくに重要なのは、進化型アドベンチャーゲームとも言えるジャンルの試み。『Detroit: Become Human』や『Life is Strange』など、特殊な仕掛けによってプレイヤーをストーリーに巻き込むような意欲作が次々生み出されました。
そうした進歩のなか、今さら直球のストーリーゲーを出すことで、“一周遅れのゲーム”と扱われてしまうかもしれませんね」(ゲームライター)
ストーリー重視ゲームの未来は…
そもそもある時期からの「FF」シリーズは、決まったストーリーをなぞるだけの“一本道ゲー”と揶揄されてきた。2009年に『ファイナルファンタジーXIII』が発売された際、賛否両論が巻き起こったことが印象的だ。
「もちろん、世界中で大ヒットした名作『ファイナルファンタジーVII』や『ファイナルファンタジーX』も、ゲームとしては一本道でした。しかしいずれも、当時最先端のグラフィックによって、プレイヤーに没入感を与えることに成功しています。逆に言えば、グラフィックで大差がつかなくなった現在では、同じようなやり方は通用しないでしょう」
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