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野球の本場・メジャーリーグでも実績を残してきた東北楽天ゴールデンイーグルス・田中将大に、大ピンチが迫っているという。
田中は2013年、24勝0敗1Sという近代野球ではありえない成績を残し、チームを創立初の日本一に導くと、翌年からメジャー移籍。コロナ禍で短縮シーズンだった20年を除き、6年連続で二桁勝利を記録するなど、名門のニューヨーク・ヤンキースでも活躍した。
21年から日本球界に復帰したが、初年度はわずか4勝に終わり、翌年も9勝と一桁止まり。また、年俸9億円と国内最高額でありながら、リーグワーストの12敗を喫した。今季もここまで3勝3敗と五分で、防御率は4点近く。かつての圧倒的な投球は、完全に失われてしまっている。
そんな田中に迫っているのが、〝日米通算200勝〟という節目の大記録だ。
「日米通算200勝には残り7勝と、早ければ今季、遅くとも来季には達成される見込み。達成されればチームとしては初の偉業ですから、球団は大々的に盛り上げることでしょう。しかし、田中は今年35歳と、引退も見えてくるベテランの年齢。日本復帰以降の成績から分かるように、かつてほどの活躍は期待できず、チームからすれば〝コスパの悪いロートル〟に過ぎません」(週刊誌記者)
200勝達成後に“コストカット”での退団か?
しかも、球団にこんな選手を飼っている余裕はない。
「楽天グループは後発で参入したモバイル事業が軌道に乗らず、営業損失は761億9400万円と巨額の赤字。かつては田中をはじめ、所有するチームに大型契約で選手獲得をしていましたが、その余裕もなくなってきています。これを示すのが、先日にシーズン途中での退団を発表した、楽天が所有するヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタでしょう。
彼は2018年、当時Jリーグ史上最高額の推定年俸30億円で入団。契約満了を待たずに退団するのは、チームが高額な年俸を支払えないからだとの見方もあります。田中もこれと同様で、9億から4億7500万円にダウンしたとはいえ、依然として負担が大きいのは変わらない。戦力面を考えれば、同じ金額でFA補強でもした方が確実に強化されますし、200勝まではお膳立てをしても、その後の去就は不透明でしょう」(同・記者)
昨年の契約更改では、単年契約を結んでいる田中。
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