幻影旅団とクラピカの因縁に進展!? クルタ族は本当に「うす汚ぇ血」なのか
『HUNTER×HUNTER』37巻(冨樫義博/集英社)
『HUNTER×HUNTER』の世界において、「幻影旅団」は凶悪な集団として恐れられている。
彼らの悪行として、クルタ族の虐殺を思い浮かべる人が多いかもしれないが、その裏には“意外な真実”が隠されている可能性も浮上した。
※『HUNTER×HUNTER』本誌連載の内容に触れています
「幻影旅団」は、作中のヨークシン編で脚光を浴びた盗賊グループ。団長のクロロを“頭”として、強力な念能力者たちが集まり、裏社会で悪名を轟かせている。
しかし、今年11月発売の『週刊少年ジャンプ』51号に掲載された第395話『結成(1)』から数話にわたって描かれたエピソードで、彼らの印象がガラッと変わった。
395話から描かれたのは「幻影旅団」メンバーたちの過去だ。
流星街で暮らしていた幼少期の「幻影旅団」メンバーたちにある日、仲間が虐殺される悲劇が起こる。
そして、その復讐のために世界最大の悪役になることを決意し、「幻影旅団」結成に至ったという経緯が明かされた。
こうして浮かび上がった「幻影旅団」像は、これまでに読者が抱いていたイメージとは大きく異なり、「幻影旅団」のイメージを180度変えた。
そのため、クルタ族の虐殺も彼らが巻き起こした事件ではない可能性が浮上したのだ。
劇場版『HUNTER×HUNTER 緋色の幻影』の特典として配布された“0巻”の内容によると、クルタ族の最期はかなり凄惨なものだった。
「緋の目」を発現させるため、一族全員が、まるで拷問のような仕打ちを受けていたという。
だが、そもそも「幻影旅団」は復讐を果たすことと、流星街を守ることを目的に発足された集団であり、盗賊は手段にすぎない。
高額で取引されるという「緋の眼」が目的だったとして、何の恨みもない一族に拷問を加えるだろうか。
なにより注目すべきは、クルタ族の子どもたちを無残に傷つけ、親に見せ付ける仕打ちが行われていたこと。
これは流星街で起きた悲劇と瓜二つであり、やはり「幻影旅団」の所業とは考えにくい。
「例のあの発言」が大逆転する可能性も…?
さらに検証を進めてみよう。ヨークシン編において、クラピカが憎き「幻影旅団」のウヴォーギンと対峙した際、クルタ族の虐殺について尋ねている。
そこでウヴォーギンは「ありゃあ大仕事だった。あいつら強かったな…」と語っ
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