『ヒロアカ』がオワコンに… 『SAKAMOTO』に負け続きのジャンプ掲載順
ジャンプ掲載順で『ヒロアカ』が『SAKAMOTO』に負け続き…世代交代は目前か (C)PIXTA
TVアニメの放送に加えて、物語も最終章に突入し、最高に盛り上がっているはずの漫画『僕のヒーローアカデミア』。ところがその人気は意外にも落ち込んでいるようで、『週刊少年ジャンプ』では微妙な掲載順が続いている。
アニメブーストは皆無か
12月12日発売の「ジャンプ」2号の掲載順を見てみると、巻頭から『僕とロボコ』『ウィッチウォッチ』『ONE PIECE』『SAKAMOTO DAYS』『僕のヒーローアカデミア』といった並び。連載陣のトップ5と考えると十分高いのだが、「ヒロアカ」の現状を考えると、“もっと上”を望みたくなるところだろう。
「ジャンプ」掲載順は読者アンケートと連動するとされているが、「ヒロアカ」はここ2カ月ほど5~7位のあたりに落ち着いている状況だ。
10月からアニメ第6期が放送中で、原作も最終章に突入し、ヒーロー対ヴィランのラストバトルがスタートしていることを思えば、本来なら最上位に食い込んでもおかしくはない。
ところが実際の掲載順は、『ONE PIECE』や『呪術廻戦』といった看板作品からは一段落ちる位置。さらにはアニメ化すらされていない後発のバトル漫画『SAKAMOTO DAYS』に、安定して負け続けている。
新進気鋭の若手に敗北?
「SAKAMOTO DAYS」は、「ジャンプ」2020年51号から始まった鈴木祐斗の連載デビュー作。引退した伝説の殺し屋・坂本太郎を中心に、殺し屋たちのアンダーグラウンドな世界観を描くバトル漫画だ。
物語序盤は、元殺し屋のちょっと変わった日常を描くギャグテイストの作風だったが、坂本が賞金首になったのをきっかけとしてバトル色が濃厚に。とくに殺し屋養成学校「JCC」編がスタートしてからの人気はうなぎのぼりだ。
その勢いは当然、掲載順に結びつき、『ONE PIECE』『呪術廻戦』などと対等に渡り合うどころか、上回ってしまうこともあるほど。まだアニメ化も決まっていないのに看板級の扱いを受けているあたり、並々ならぬポテンシャルを感じさせる。
それに対して「ヒロアカ」は、近年のジャンプブームにもイマイチ乗れていない印象。世代交代の前に、人気連載としての意地を見せ付けてほしいところだ。
文=野木
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Khosro / PIXTA
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