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オタクにしか認知されていない割に、やたらとバラエティー番組へ出演する声優たち。昨今増えてきたこの光景が、またも垣間見えたようだ。
11月7日、『Qさま!!』(テレビ朝日系)に声優の関智一がクイズ解答者として出演。昨今のバラエティーに多い、声優が平然とタレントヅラする光景が繰り広げられたのだ。
しかし、この日はこれだけにとどまらず、応援として声優の榎木淳弥もナレーション出演。さまざまな映像に対してナレーションを入れ、声優の声優による声優オタクのための内輪向け番組と化していた。
これに声優オタクは、
《爽やかな淳弥くんの声がとても素敵です!!》
《榎木くんお疲れ様です! 声聞けるの嬉しいです》
《最高でした有難うえのき》
《今回は関さんもご出演されているのでナレーションが榎木さんなのとても嬉しいです》
などと大興奮で実況。SNSでアニメアイコンが沸いていた。
声優が侵食するバラエティー番組
しかし、これに喜んだのはオタクのみだったようだ。しっかりとクイズやバラエティーを楽しみたい視聴者にとっては、残念なことこの上なかったという。
「声優はオーバーなアニメ演技が染み付いていますから、キンキン声にやたらと抑揚をつけた読み方で、聞いている方が疲れる喋り方をします。アニメはそれでもいいかもしれませんが、文章や映像といった情報を、あくまで〝補足〟する役割のナレーションでは、こうした読み方は邪魔になる。彼らを安易にバラエティーに起用すると、そこだけ飛び出た杭のように悪目立ちしてしまうのです」(声優養成所関係者)
実際に、こうした批判はプロのナレーターから公然と上がったことがある。
「『水曜日のダウンタウン』『ジョブチューン!』(どちらもTBS系)、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)などで活躍し、誰もがその声に聞き覚えのあるナレーター・服部潤は、昨年9月16日、自身のツイッターに《有名声優かしらないけど、番組ナレーターに使うのはもう止めにしないか?》と投稿。《内容が全く入って来ないし、番組として成り立ってない 声優はキャラクターを通しての表現はピカイチだけど、ナレーションとしての表現は全く出来ていない》など、声優人気にかまけ、安易にバラエティーのナレーションに起用される現状を業界人として批判したのです」(芸能ライ
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