ikura 画/彩賀ゆう (C)まいじつ
アニメという巨大コンテンツがエンタメを支配し、映画やテレビのみならず音楽業界までもアニメ関連で埋め尽くされている現代日本。音楽ランキングでもアニソンが軒並み上位を勝ち取り、J-POPアーティストは窮地に立たされている。
そんなピンチの状況を打破するには、アーティストもアニメタイアップで人気を勝ち取るしかないようだ。
2019年にリリースした『夜に駆ける』が大ヒットし、瞬く間にトップアーティストの仲間入りを果たした音楽ユニット『YOASOBI』。しかし、ここ最近の彼女らのリリース曲は、あまり騒がれていない印象を受ける。
実際のところ、9月30日に公開された「YOASOBI」のコンポーザー・Ayaseがソロで歌う『飽和』のMV動画は、公開から11日間で約76万再生と伸び悩んでいる様子。一方でアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のオープニングテーマ『祝福』のオフィシャルMVは、9日間ほどで約390万再生を突破。アニメのタイアップ楽曲というだけで、再生数に約5倍もの差が出ていた。
あの有名アーティストもアニメに屈する?
アニメ人気にあやかっているのは、「YOASOBI」に限ったことではない。かつて一世を風靡したロックバンド『King Gnu』も、アニメタイアップが爆発的に注目を集めている。
彼らの公式YouTubeチャンネルにアップされた近年のMV映像は、だいたい1千万から3千万回再生と十分に人気なことがうかがえる。
ところが、アニメ映画『劇場版 呪術廻戦 0』の主題歌とエンディングに起用されている『一途』と『逆夢』のMVは、共に6千万という脅威的な再生数。他の動画も決して低い再生数ではないが、アニメタイアップの曲だけが群を抜いているのだ。
「アニメ『鬼滅の刃 遊郭編』の楽曲で知られるアニソン歌手・Aimer(エメ)も、オープニングの『残響散歌』だけ飛び抜けてMVが再生されています。他にもロックバンド『Official髭男dism』も、覇権アニメ『SPY×FAMILY』の主題歌『ミックスナッツ』や、アニメ『東京リベンジャーズ』の『Cry Baby』が、最近の映像の中では断トツでした。アーティストのAdoも劇場版『ONE PIECE FILM RED』の楽曲『新時代』がメガヒット。もはやアーティストのアニソン楽曲だけが、大きな注目
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