スポーツ漫画“冬の時代”到来!?『ハイキュー!!』完結後の悲惨な現状
スポーツ漫画“冬の時代”到来!?『ハイキュー!!』完結後の悲惨な現状 (C)PIXTA
さまざまな媒体で漫画が連載されるようになった昨今、作品の数は増えていく一方。しかしそんな時代にもかかわらず、“スポーツ”を題材とする漫画は衰退の一途をたどっている。数々の名作スポ根を生み出した『週刊少年サンデー』でも、その流れは止められないようだ。
怒涛の完結ラッシュ
最近の「サンデー」では、スポーツ漫画が立て続けに完結するという現象が。10月5日発売の45号では、茂木ヨモギの野球漫画『タイフウリリーフ』が最終話を迎えた。
1月から連載が始まったばかりの作品だが、1年経たずに同誌から去ることに。主人公たちが夢を叶えるハッピーエンドだったが、展開があまりに足早だったため、読者も事情を察した様子。
ネット上では、《打ち切りとはいえ駆け足すぎる》《典型的な打ち切り最終回でダメだった》《打ち切り決定するにしてももうちょっと早めに通告するか、もう少し話数かけて終わらせてやれよ》といった声が並んでいた。
同作だけでなく、4月にスタートしたカワバタオのソフトテニス漫画『ボレーボレー』も、最終話まで残り3話。
また、46号では田中モトユキのサッカー漫画『BE BLUES!~青になれ~』も完結予定だ。こちらは『名探偵コナン』『MAJOR』シリーズに次ぐ、約10年も連載が続いた古株だった。
日本人のスポーツ離れが原因か
スポーツ漫画の衰退は、他誌でも顕著な問題だ。『週刊少年ジャンプ』のスポーツ漫画不毛は言わずもがな。バレーボール漫画『ハイキュー!!』が完結して以来、2年近くスポーツものに恵まれておらず、現状では純粋なスポーツ漫画は1つもない。
最近ヒットしたスポーツ漫画といえば、『週刊少年マガジン』の『ブルーロック』が挙げられる。だが、同作はデスゲームテイストの設定を取り入れた異色のサッカー漫画。サッカーそのものより、設定の妙が功を奏した部分は大きいだろう。
そもそも、漫画にかぎらずメディアのスポーツ離れは急速に進んでいる。地上波からスポーツ番組が消え、ほとんどが『DAZN』を始めとする有料動画配信サービスへと移行した。2022年FIFAワールドカップのアジア最終予選も、アウェー戦は地上波で放送されず、手軽にスポーツを目にする機会はどんどん失われている。
もはやスポーツ漫画云々というより、スポ
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