『ONE PIECE』は“熊本県”ネタだらけ! 四皇もバラティエも実は地元の…
『ONE PIECE』103巻(尾田栄一郎/集英社)
今や日本国内のみならず、世界中で愛されるようになった漫画『ONE PIECE』。そのストーリーは万人が共感できるものだが、実は随所にローカルなネタが仕込まれているというウワサがある。どんな元ネタがあるのか、1つずつ検証してみよう。
熊本を愛し、愛された漫画家
よく知られている話だが、「ONE PIECE」の作者・尾田栄一郎は、熊本県熊本市出身。熊本地震を受けて被災地の復興支援を行ったり、その功績もあって熊本県民栄誉賞を受賞したりと、故郷との縁はいまでも続いている。
さらに「ONE PIECE」の作中では、そんな出身地に絡んだ“熊本ネタ”がいくつも存在するという。たとえば尾田の出身校は「東海大学第二高等学校」(現在の名称は「東海大学付属熊本星翔高等学校」)なのだが、ルフィの旅路が始まったのは「東の海」(イーストブルー)だ。
尾田は高校在学中に漫画家を本格的に目指すようになった、つまり“漫画家という旅の始まり”だったこともあり、「東の海」という名称の元ネタだと言われている。
また、作中では「四皇」という概念が重要な位置を占めているが、これも地元ネタだという説が。熊本では「熊本県立熊本高校」を始めとして、偏差値が高い4つの高校が「四高」として名を馳せている。そこからトップの実力をもつ海賊たちに、「四皇」の名を付けた…というのだ。
ウワサが真実である根拠
こうしてみると、いかにも考察好きな読者によるこじつけのような印象を受けるかもしれない。しかし実は、「熊本元ネタ説」にはいくつかの確固たる根拠がある。
物語序盤の「東の海編」では、サンジとの出会いの場所として、海上レストラン「バラティエ」が登場した。このユニークな名前は、熊本市にある鉄板焼きの専門店「薔薇亭」(ばらてい)が元ネタだ。
というのも尾田は高校時代、「薔薇亭」でアルバイトとして働いていたことが明らかになっていた。このことは本人も隠しておらず、後にはサイン入り色紙を店舗に贈っており、サンジが「クソお世話になりました!!」と言っているイラストも添えている。
また、ルフィの兄であるポートガス・D・エースの技の1つとして、「神火 不知火」(しんか・しらぬい)というものがあった。これは2005年まで熊本に存在した「不知火町」が元ネタだと言われている。そもそも熊本には
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