『銀魂』完結から3年…鬼才・空知英秋はなぜ新作を描かないのか?
『銀魂』完結から3年…鬼才・空知英秋はなぜ新作を描かないのか? (C)PIXTA
『週刊少年ジャンプ』で大ヒットを記録し、2019年6月に完結を迎えたギャグ漫画『銀魂』。それ以来、作者・空知英秋による“次回作”を期待する声が高まっているが、一向に新作発表の気配はない。このまま隠居へと向かうのだろうか…。
「銀魂」完結から約3年
「銀魂」は2004年から、約15年半にわたって連載されていた時代劇ギャグ漫画。コミックスは全77巻、累計発行部数は5,500万部を超えているほどの人気作だ。アニメなどのメディアミックスも大成功を収めており、「ジャンプ」では珍しい“実写化映画”の成功例でもある。
数字からすれば、もはや作者の空知は「ジャンプ」の歴史に残る才能の持ち主と認められるべきだろう。当然、ファンたちは「銀魂」の終了を惜しみつつ、新作への期待を寄せている。しかし完結から約3年、いまだに空知が再始動する気配はない…。
新作がなかなか発表されない理由について、ファンの間ではさまざまな説が囁かれている。たとえばその1つが、「『銀魂』でネタを出し尽くしてしまった」というもの。そもそも初期から空知は自虐的に「ネタ切れ」と口にしていたが、大ヒットによって「銀魂」は壮大な長編作品へ。闇鍋的な作風ということもあり、あらゆる要素を盛り込んでいたので、すでにネタのストックは尽きているのかもしれない。
新連載までのインターバルはどのくらい?
とはいえ、この3年を新作発表に向けた準備期間と捉えることもできる。長編を生むことの労力を思えば、準備にどれだけ時間がかかってもおかしくはない。
たとえば他の作家たちの“インターバル”と比較してみよう。同じ「ジャンプ」作家の岸本斉史は、『NARUTO -ナルト-』終了から約5年の時を経て、作画担当者と共に『サムライ8 八丸伝』を始動させた。
また、「ヤングジャンプ」の大人気作家・石田スイは、『東京喰種トーキョーグール:re』から約3年後に『超人X』をスタートしている。こうした例から考えると、むしろ3年を超えたあたりから、新連載の始動が現実味を帯びてくると言ってもいいのではないだろうか。
ただ、「銀魂」があまりにヒットしたため、ネット上では《あんだけ稼いだらもういいだろ》《あとは遊んで暮らすだけ》と労うような声も上がっている。下手に新作を出して、「サムライ
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