ジャンプ打ち切りレース“ドベ3”の生き残りが…『ドロンドロロン』無念の最終回
ジャンプ打ち切りレース“ドベ3”の生き残りが…『ドロンドロロン』無念の最終回(C)PIXTA
8月29日発売の『週刊少年ジャンプ』39号で、大須賀玄の『ドロンドロロン』が完結を迎えた。長い間、読者アンケートが不調だったと見られていたが、最後まで人気を回復することはできなかったようだ。その理由は、一体どこにあるのだろうか。
※『ドロンドロロン』最終話に触れています
同作の舞台は、人間と妖怪「モノノケ」が争う日本。モノノケを討伐する「侍」を目指す佐々木ドラが、心優しいモノノケ・クサナギとバディを組み、活躍する姿を描いたバトル漫画だ。
最終話『しあわせな優しい世界へ』では、ドラとクサナギが敵のボス・ハンゾウと激しいバトルを繰り広げることに。最後にはこれまでの集大成のような結末を迎え、ドラとクサナギの“これから”が示唆されるのだった。
同作の連載が始まったのは、昨年11月のこと。しかし読者アンケートが振るわなかったのか、第12話ごろから掲載順が低迷。同時期に始まった『アヤシモン』『守れ!しゅごまる』と合わせて、打ち切り候補“ドベ3”の筆頭と見なされていた印象だ。
しかし「アヤシモン」と「守れ!しゅごまる」が3カ月ほど前に終了していたことを思えば、「ドロンドロロン」はかなり延命に成功している。最後まで応援していたファンも多いようで、《ドロンドロロン面白かったよ。もっと読みたかったな》《王道展開ではあるが、好きな作品だった》と温かく見送られていた。
人気連載になれなかった理由は…
「ドロンドロロン」の魅力について、多くのファンたちは「王道」であることを口にしがち。しかしその要素は、諸刃の剣でもあるだろう。友情・努力・勝利の方程式に忠実なストーリーではあっても、それだけでは“既視感”の原因になってしまう。
実際に手厳しい読者の間では、《ジャンプに残るには決定的な要素がなかった》《鬼滅の下位互換で終わった感じ》といった指摘も少なくない。
また、その他に指摘されていたのは《キャラデザの野暮ったさ》といった要素だ。これは序盤でヒロインの1人、ギンチヨが登場したあたりから増えた意見で、終盤に登場した敵の幹部「伍怪将」にも同じような意見が上がっていた。
ストーリーとして魅力があっても、それだけではヒットできないのが「ジャンプ」という戦場。次回作では、さらに進化した漫画表現を見せてくれ
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