狩野英孝 (C)まいじつ
低いポテンシャルで高い地位を得た上、不祥事から復帰できた強運芸人・狩野英孝。彼が『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で臨時MCを務めたことが、お笑いファンの間に波紋を広げている。
8月18日、番組は「ジーンズ大好き芸人」を放送したが、MC・蛍原徹の姿はなく、なぜか画面中央には狩野が陣取っていた。
彼の話術を考えると全くもって不可解な配置だが、狩野は冒頭で、蛍原が収録直前に新型コロナウイルスの濃厚接触者になったため、急遽MCを務めることになったと理由を視聴者に告げた。
その後、番組では芸人たちのジーンズトークが進んでいくも、ジーンズを履かないという無知な狩野は全く話題について来られず。代理とはいえ本当にMCなのかと疑いたくなるほど話が噛み合わない他、そもそものMC技術がないため、取り仕切るどころかバラバラにとっ散らかっていく。
事実上番組を仕切ったのは、MCに近い席に座っていたケンドーコバヤシ。ジーンズの魅力を語る他、代理MCに代わって〝回し〟も行う獅子奮迅の活躍を見せたのだった。
あえて有能な代役MCを呼ばない?
この悲劇を目の当たりにした視聴者に、1つの疑問が生じる。それは、なぜMC役を行える芸人ではなく、さばけないことが目に見えていた狩野を代役に立てたのかという謎だ。
「宮迫博之が降板して以降、蛍原の隣には陣内智則や『フットボールアワー』後藤輝基といった、MCを担えるツッコミ芸人が〝補佐〟という名の事実上のMCとして置かれています。狩野が回せないことなんて目に見えていましたから、代役もこうしたツッコミ芸人で良かったはず。視聴者が疑問を抱くのも当然です」(お笑いマニア)
どうやら、スタッフは蛍原の顔を立てる〝優しさ〟を見せたようで…。
「狩野よりは何倍もマシとはいえ、蛍原も元は場など回せないポンコツ芸人。進行はもっぱら宮迫の役割でしたし、現在MCを務めているのはコンビ時代の名残に過ぎません。こうした中で後藤や陣内のような場を回せる有能が代役に入ると、いよいよ〝蛍原不要説〟が本格的に浮上し、番組名を存続させるだけのお飾りになってしまう。いわば、蛍原以上のポンコツを弾除けに立て、『やっぱりホトちゃんが必要だよね』というムードを無理に作ったということです」(お笑い評論家)
一度実績を作れば死ぬまで食いっぱぐれない、上が詰まって世代交代しない日
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