『ジョジョの奇妙な冒険』ブーム終焉へ…盛り下がりは第8部『ジョジョリオン』のせい?
『ジョジョの奇妙な冒険』ブーム終焉へ…盛り下がりは第8部『ジョジョリオン』のせい? (C)PIXTA
『週刊少年ジャンプ』を代表する人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ。テレビアニメ化やドラマ化も大成功し、“ジョジョブーム”が巻き起こっていたが、ここ最近は勢いに陰りが。その理由は、最新作である第8部『ジョジョリオン』にあるのかもしれない。
多方面で大ヒットする「ジョジョ」
「ジョジョ」シリーズは、1987年に始まった第1部「ファントムブラッド」から、長きにわたってヒットし続けている人気作。奇抜なキャラクターデザインや独特なセリフ回し、作中に登場する「スタンド」という特殊能力が人気を博し、多くのファンを獲得してきた。
また、原作だけでなくテレビアニメも大ヒットしており、2022年時点で第6部「ストーンオーシャン」までアニメ化済み。2020年にはスピンオフ作品『岸部露伴は動かない』がNHKのテレビドラマとしてヒットするなど、立て続けにメディアミックスを成功させている。
かつては「ジャンプ」の“ちょっと変わった漫画”枠だった印象だが、第3部『スターダストクルセイダース』がアニメ化された2010年代半ば頃から、急速にメジャー作品へと成長。漫画好き以外にも広く知られるタイトルとなった。
しかし最近では、「ジョジョ」人気の波が落ち着きつつあるように見える。とくに原作漫画に関しては、最新作だった第8部「ジョジョリオン」が賛否両論のまま完結。シリーズのファンからも不満が出てしまい、《ジョジョリオン酷いわ。話進まねえわ初期設定なんてまるでなし》《8部は褒めるところないわ》《全体的に何が何だか。ハッキリ言って失敗作だった》《ジョジョリオン、一番ストーリー失敗してないか》といった声が上がっている。
はたして、本当に「ジョジョリオン」は失敗作だったのだろうか…。
いろいろとチャレンジングだった長編
なぜ「ジョジョリオン」の評価がここまで低いのかというと、最も大きな理由はストーリーがあやふやなことだろう。それまでの「ジョジョ」シリーズでは、主人公や仲間たちが目指すゴールが明確で、ラスボスのキャラクター像もハッキリしていることが多かった。
しかし「ジョジョリオン」では主人公がやりたいことや、目指すものが不明瞭に。また、ラスボスの正体も最終盤まで明かされないなど、物語のテイストが大きく
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