山田涼介 画/彩賀ゆう (C)まいじつ
荒川弘の大ヒット漫画を実写化した映画『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』が、6月24日に全国の劇場で公開された。これまでずっと酷評されてきたせいか、完結編も爆死してしまったようだ。
「最後の錬成」編は、原作ファンから批判を浴びていた実写版『鋼の錬金術師』の完結編2部作の後編。前編の『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』で描ききれなかった物語が簡潔にまとめられており、原作のラストまでが映像化された。
原作のラストの見どころといえば、主人公のエドワード・エルリックとホムンクルスの親玉である「お父様」の白熱した戦い。「最後の錬成」でも全体の3分の2ほどを割いてシーンが描かれており、原作愛が感じられる構成となっている。
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— 映画『鋼の錬金術師 完結編』公式 (@hagarenmovie) June 3, 2022
また技術の進歩もあってか、シリーズ第一作目からCGやアクションが格段にパワーアップ。豪華キャストが繰り広げるスタントマン顔負けの戦闘シーンや迫力のあるCGは必見だ。
幼児向けアニメに惨敗…寂しい興行収入
しかし、シリーズの悪評が足を引っ張ってしまったのか、興行収入は思わしくない様子。全国345劇場という大規模公開でありながら、6月27日に発表された『国内映画ランキング』(興行通信社調べ)の順位は初登場8位という結果だった。
「初登場8位と言われてもピンと来ないかもしれませんが、同じく初週だった映画『それいけ! アンパンマン ドロリンとバケ~るカーニバル』は、初登場4位。幼児向けのアニメ映画でありながら、『最後の錬成』の順位を大幅に上回っています。『鋼の錬金術師』は来場者特典として、原作者描き下ろしのイラストカードを用意するなど、ファンを取り込むために努力していたようですが…。残念ながら、効果はあまりなかったようです」(映画ライター)
劇場に足を運んだ原作ファンからは、
《実写版ハガレン完結編は原作14巻分を2時間半にまとめた実質ファスト映画》
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