古館伊知郎氏は自身のYouTubeチャンネル『古館伊知郎チャンネル』を4月19日に更新。繰り返されるイスラエルとイランの報復攻撃について、現在の中東情勢を解説しつつ、持論を展開した。
YouTubeチャンネル『古館伊知郎チャンネル』より
2024年4月19日、イラン中部イスファハン州で爆発が発生したとのニュースが報じられた。爆発は、14日のイランからの攻撃に対する、イスラエルの“報復攻撃”であることが判明。イランの発表によると攻撃は小規模で、被害は少ないとのことだが、付近には核関連施設もあり、この報道は世界中を震撼させた。
イスラエルとイランが報復攻撃を繰り返すことについて、古館氏は、第5次中東戦争に発展していく可能性を示唆。「(小競り合いを)やっているうちにどちらかがウァ、と踏み込みすぎてしまったら、一気に戦争になる懸念もある」といい、ここは要注意で「油断してはいけないな、と思うんですよ」と語った。
戦争になってしまえば、石油の9割を中東から輸入している日本をはじめ、世界経済への影響は計りしれないものだとし、「何とか抑えなければいけないんです」と力説した。
また、報復攻撃のきっかけとなった4月1日のイスラエルによる駐シリアイラン大使館領事部空爆がなぜ起こったのかについても解説。イスラエル北部で攻撃を行っている、レバノンの親イランシーア派組織『ヒズボラ』へのイランからの武器供給拠点がシリアにあり、そこを叩きたかったということと、ヒズボラの最高指導者と懇意だったイラン革命防衛軍の最高幹部がそこにいたという2点を理由として挙げた。
「イスラエルがそもそもシリアに攻撃をせざるをえないという大義名分を作ってしまうというのは、レバノンのヒズボラへの武器供給拠点がシリアにあるからであって、その拠点にイランの幹部が7人いて、それを殺したかったからであって」と、繰り返される報復攻撃が泥沼化しそうな理由から起こってしまったことを詳細に説明した。
さらに古館氏は、「第5次中東戦争勃発は絶対に許されないというところを、しっかり今後見ておかなきゃならないとするならば、何やってんだアメリカ、何やってんだ日本、なんですよね」と、語気を荒げる。
今のアメリカはネタニヤフ政権とズルズルべったりで、中東における影響力もパワーも全くないと悲観的な見方を示すとともに、今こそ長年イランと親交が深い日本が
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