元放送作家の長谷川良品氏が3月7日、自身のYouTubeチャンネルに動画を投稿。フジテレビのバラエティ番組『逃走中』の制作会社による撮影トラブルについて言及し、テレビ業界にはびこる傲慢な意識に対して苦言を呈した。
YouTubeチャンネル『長谷川良品「テレビ悲報ch」』より
『逃走中』のロケは3月2日13時頃、東京都内のマンション付近で行われた。住民によると、制作会社側はマンションの出入り口を塞いだり、敷地を無断使用したり住民に迷惑をかけるような行為を行ったとのこと。住民が撮影の一時中断を求めたにもかかわらず「みんなの道路だから撮影してもいい」「一般の方と我々は違うんです。静かにしてください」と発言し、撮影を続行したと報じられている。
その騒動について制作会社の公式サイト上で「この度の撮影現場に関する記事につきまして、日頃よりご協力、ご支援いただいております皆様には、大変ご心配とご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます」という謝罪文が掲載された。
これに長谷川氏は「すごくないですか?この拙く淡白な感じ。心のこもっていない謝罪文大喜利大賞があれば間違いなくグランプリに輝くと思います」「今までこうした番組ロケに起因する通行妨害の告発はいくらでもありますが、流石に “一般の方々と我々は違うんです。静かにしてください” というような制圧の仕方など聞いたことがありません」と驚きを示した。長谷川氏は「いまだこうした一般常識からかけ離れた倫理観の底が抜けたようなテレビマンが一部存在することも事実」とテレビマン特有の特権意識を批判した。
長谷川氏はテレビマンの傲慢の理由、ハラスメントの温床を「キャスティング権」にあると、その危険性を指摘。テレビ業界はこのキャスティング権という構造によって、末端のスタッフにも心理的優位性を与え、選民意識を育むことに繋がっていると持論を展開した。それが「一般の方々と我々は違う」という傲慢な発言に繋がっていると考察した。最後に「テレビマンの多くは慢心という病いを抱えている。果たしてこれでいいのだろうか」と疑問を呈した。
これに関して視聴者からは「テレビ局は何をしても許される。勘違いも甚だしい」「テレビの制作会社って、“テレビ”に関わっているだけで、ただの普通の会社だという自覚が無いんだろうね」といったコメントが寄せられている。
参考:YouTube
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