吉高由里子 (C)まいじつ
吉高由里子主演の大河ドラマ『光る君へ』(NHK)の第2回が1月14日に放送された。平均世帯視聴率は12.0%(関東地区、ビデオリサーチ調べ、以下同)と初回12.7%から0.7ポイント減少となり、高齢視聴者の離脱が目立っているようだ。
同作は、戦のない平安時代を舞台に、『源氏物語』の作者・紫式部の半生が紡がれていく。初回は紫式部の幼少時代が描かれ、まひろ(落井実結子)の母親が刺し殺されるという衝撃の展開で幕を閉じた。それから6年の月日が経ち、15歳となったまひろ(吉高)は無事に成人の儀式を終え、代筆仕事に生きがいを感じていた。
一方、のちの最高権力者にして、紫式部のソウルメイトとなる藤原道長(柄本佑)は官職を得て宮仕え。まひろとは幼少時代に会ったきりだったが、ひょんなことから2人は再会を果たす。そして物語は、放免に捕えられた道長を助けようと、まひろが駆け出すところで幕を下ろした。
「前作の大河ドラマ『どうする家康』は、豪華キャストをウリにしていたが、心理描写が雑で物語のブツ切り感がヒドかった。全体を通してシーンの繋ぎ方が改善しないまま最終回を迎えたのですが、『光る君へ』はそのような演出はありません。まひろがのちの紫式部になる理由も、代筆仕事を受けるシーンなどで繊細に描かれており、第2回終了時点では演出面でも好評を博しています」(ドラマライター)
視聴率低下の原因は恋愛要素?
初回視聴率が低かったのは、裏番組で『芸能人格付けチェック! 2024お正月スペシャル』(テレビ朝日系)が放送されていたことが要因だと考えられたが、今回はいったい何が視聴者の離脱を招いたのだろうか。
「おそらく〝恋愛要素〟が多かったからでしょう。作中で目立つのは、コロコロと変わるまひろの表情の豊かさ。代筆仕事に生きがいを感じている様子や、徐々に道長に興味を示す姿、藤原宣孝(佐々木蔵之介)から諭された内容に不服を示す表情などが細やかに表現されています。
そして最もクローズアップされているのが、道長へ抱く恋心の変化。現代の恋愛ドラマに近く、純粋な大河ドラマを望んでいる高齢層は拒絶反応を示しています。実際にネット上でも《大河として見ると恋愛要素が前面に出ているのは違和感があるなあ》《個人的に恋愛メインだと見る気が失せてしまう…》といったコメントが上がっていました」(同・
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