『呪術廻戦』伏黒恵の復活は絶望的? 原作に存在した「伏黒を助ける方法」の伏線
『呪術廻戦』24巻(芥見下々/集英社)
『週刊少年ジャンプ』で連載中の漫画『呪術廻戦』では、ついに最終決戦が始まり、目まぐるしい激戦が繰り広げられている。そこで読者の注目を一身に集めているのが、伏黒恵だ。運命に翻弄される彼はどんな結末を迎えるのだろうか…。
※『呪術廻戦』最新話の内容に触れています
伏黒が置かれている状況を、少し前から振り返ってみよう。第212話で両面宿儺は、かつて虎杖悠仁と結んだ「契闊」の契約を逆手にとり、伏黒の身体を支配する計画を実行に移した。姉・津美紀が不測の事態に陥り、混乱していた伏黒の隙を突いた形だ。
この時点では、伏黒の意識がまだ残っている描写があった。第214話で宿儺が虎杖と戦った際は、伏黒が内側から宿儺の邪魔をしており、あくまで肉体を乗っ取られただけという状況だった。
しかしこの時点での宿儺は、受肉を途中で中断しており、いわば“魂だけの受肉”を行っていたようだ。その後、第237話にて、宿儺は鹿紫雲一との戦闘を始めるにあたって、中断していた「受肉による変身」を再開する。
伏黒の肉体は原型を失い、複数の腕と目をもつ宿儺の肉体へと変貌を遂げていた。この描写から、伏黒の魂までもが消滅したと解釈し、絶望するファンも相次いでいる。
ただ、受肉の「器」となった人間が受ける影響についてはいまだ謎が多い。たとえば渋谷事変で、イタコのような能力をもつオガミ婆は、伏黒甚爾の肉体情報を「孫」に降ろした。その結果「孫」は肉体ごと主導権を奪われ、最終的には死亡に至るのだが、命を失った後は元の「孫」の見た目に戻っていた。
他方で「死滅回遊」では、現代人の身体を「器」として受肉した過去の術師たちが多数登場した。しかしそのうちの1人であるレジィ・スターは、死亡した後にも見た目が変わっていない。
これはオガミ婆の「孫」とは対照的な現象だが、「器」になった人間が消滅するかどうかは、受肉の条件などによって変わってくるのかもしれない。
伏黒復活のカギとなる伏線は?
もしまだ伏黒の魂が残っていると仮定しても、宿儺から彼を取り戻すのは至難の業だろう。ただ、作中には伏黒の復活を示すいくつかの伏線が散りばめられている。
たとえば虎杖は、「伏黒を助ける方法」についていくつかの案があると語っており、乙骨憂太もまた何かしらの案を持っていることを示唆していた。
また、五条悟と宿
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