画/彩賀ゆう (C)まいじつ
10月2日に放送スタートしたNHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』初回の平均世帯視聴率が、16.5%(関東地区、ビデオリサーチ社、以下同)と好発進をしたことがわかった。
ここ最近では上位の数値だが、実はネガティブな印象の方が強いという。
『ブギウギ』は、歌謡曲『東京ブギウギ』を大ヒットさせた昭和時代の歌手・笠置シヅ子を主人公に、史実をベースにしたストーリー。前作の『らんまん』に続き、実在した人物をモデルにしている。
「初回16.5%という数値は、前作『らんまん』の初回視聴率16.1%を0.4ポイント上回っている。21年後期の『カムカムエヴリバディ』が初回16.4%、22年前期の『ちむどんどん』が初回16.7%、22年後期の『舞いあがれ!』が初回16.3%だったことを考えると、なかなかの数字に見えます。しかし、これにはカラクリがあるのです」(芸能記者)
『らんまん』の貯金を使っただけ
前作の『らんまん』は放送終了が近づくにつれて17%を超え、最終回は18.1%で有終の美を飾った。世間では〝らんまんロス〟に陥る視聴者が続出するなど大成功を収めている。
つまり、『ブギウギ』の初回視聴率は、『らんまん』最終回に引っ張られて上がっただけで、決して期待値が高かったからとは言えないようだ。
「『らんまん』最終回18.1%から『ブギウギ』初回16.5%という差は見逃せない。1.6%も視聴率がダウンしているのはかなりネガティブな結果です。
前々作『舞いあがれ!』最終回は16.1%で、『らんまん』初回はそのまま16.1%。『ちむどんどん』最終回が16.7%で、直後の『舞いあがれ!』初回が16.3%と、朝ドラは前作の最終回の数字を引き継ぐデータがあるため、『ブギウギ』はハッキリ言って下げ過ぎ。
朝ドラ史に残る駄作と言われた『ちむどんどん』初回も、『カムカム』の最終回19.7%から大きく下げていたので、なんとなく同じ匂いが…」(同・記者)
ネットニュースメディアなどでは〝好発進〟〝初回らんまん超え〟ともてはやされる『ブギウギ』だが、実際は厳しいスタートを切っている。
本当に『らんまん』を上回る良作ならば、今後少しずつ視聴率にも反映されるはずだが…。
Source: まいじつ2
コメント