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ペナントレース前半戦を終え、巨人の順位は借金2で4位。3位DeNAとのゲーム差は3.5と苦しんでいる。
この原因ともなった前半戦の誤算といえば、なんといってもリリーフ陣だろう。
特に、春先は連日の炎上で試合を台無しにし、〝魔の8回〟というスラングまで出来てしまった。
そんな中、獅子奮迅の働きを見せたのは、WBCでもアメリカ打線を抑え込んだエース・戸郷翔征だ。
戸郷は前半戦終了時点で、リーグトップの8勝をマーク。
リリーフ陣が不調のため、なるべく1人で引っ張ろうと140球前後を投げる試合も多く、まさにエースの名にふさわしい活躍だった。
前半戦で投手のMVPを挙げるなら、間違いなく戸郷だろう。
打者で活躍したのは、なんといっても4番の岡本和真だ。
岡本は今季、チームで唯一全試合に出場。ホームラン20本は両リーグダントツトップで、打点51はリーグ2位、打率.297もリーグ3位と、三冠王さえ視野に入っている。
7月6日には右手に死球を受け、成績が若干下降気味だが、順調にいけば打撃タイトル獲得は確実だ。
3年目20歳のヤングジャイアンツが影のMVPだ!
だが、影のMVPを挙げるとすれば、それは高卒3年目の秋広優人ではないだろうか。
秋広は2メートル超えの恵まれた長身と高い身体能力を武器にしていたが、プロ入り2年間で出場はわずか1試合。
しかし、今季は4月下旬から外野のレギュラー争いに食い込み、前半戦終了時点でチーム3位の69安打を放っている。
同1位は岡本の88安打、2位は大城卓三の72安打だが、ともに80試合以上出場している。
秋広が途中からレギュラーに入り、65試合しか出ていないことを考えると、出場試合数以上でヒットを打つ驚異的ペースだ。
打率.299は、規定打席未到達ながらチームトップ。このままいくと、チーム内の首位打者も充分にあり得る。
ホームランも8本と、プロ初の二桁本塁打は目前。この調子なら通年で3割・15本も期待でき、新人王獲得の可能性も見えてくる。
主力の高齢化が深刻な中、秋広の登場は、未来を担うヤングジャイアンツの希望と言えるだろう。
さすがは「ゴジラ」こと松井秀喜の背番号55を受け継ぐだけある。
Source: まいじつ2
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