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広島カープと3位争いのデッドヒートを見せる巨人打線が、イマイチ噛み合っていない。
今季の巨人は打撃好調で、7月13日試合前のチーム打率は、リーグ2位の.250。同1位のDeNAベイスターズとは3厘差しかない。チームホームラン数に至っては、2位ヤクルトの64本を大きく突き放し、90本で12球団ダントツだ。
しかし、これだけの重量打線でありながら、チーム得点数はリーグ3位の280。同4位のヤクルトとも12点差しかなく、一発攻勢で点を取る一方、打線を繋げて点が取れていないことが分かる。
「これを如実に示すデータに、チーム得点圏打率があります。巨人は.231とリーグ5位で、チャンスに弱い打者ばかり。驚くべきことに、交流戦終了後から11日までの試合で、放ったタイムリーヒットはたった5本と、ほとんどがホームランでの得点です」(週刊誌記者A)
一体、なぜここまで極端な一発攻勢に終わっているのか。そこには鈍足な選手ばかりというチームの欠点がある。
デーブのせいで“悪夢の史上最強打線”再来?
「現在の巨人はパンチ力のある強打者ばかり揃えているため、足を絡めた攻撃ができていない。リーグ5位のチーム盗塁数24からも、機動力不足は明らか。これは、かつての〝史上最強打線〟にも見られた特徴で、当時もチーム本塁打日本記録を作りながら、盗塁数に関してはダントツ最下位だった。
結局、かつてほどの4番コレクターではないものの、巨人は未だに一発頼みの打線しか組めていない。バッターが出塁したとしても、足が遅いからホームに帰って来られず、残塁で終わるのが関の山。実際、足の速い選手なら単打でも生還できるところ、主軸の中田翔・岡本和真・丸佳浩らは三塁で止まる」(週刊誌記者B)
この責任は、デーブこと大久保博元コーチにあると考えられる。
「デーブは西武コーチ時代から、大砲の育成に定評がある。ですが、これは要するに一発で点を取る大味のバッティングしか教えられないということ。ヒットで効率よく点を取り、相手にプレッシャーをかける打撃は指導できないのだ。チーム打率や本塁打数の多さから、一見すると上手く指導できているように見えますが、こうして細かい指標を見ると指導力不足は明らか。原辰徳監督ばかり叩かれているが、チームが低調の責任はデーブにあると考えていい」(週刊
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