水谷豊 画/彩賀ゆう (C)まいじつ
老人向けドラマが危機に瀕している。民放各局は、近頃の〝老人向けドラマ〟のコスパの悪さを嘆き、一掃する計画も立てているようだ。
「老人向けドラマとは、主にテレビ朝日が制作している、視聴率だけは優秀な刑事系と医療系のドラマ。『相棒』『特捜9』『科捜研の女』『ドクターX~外科医・大門未知子~』など、ダラダラと何年も続けている作品です」(週刊誌記者)
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今期のドラマでは、天海祐希主演の『合理的にあり得ない』(フジテレビ系)、桐谷健太主演の『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』、『特捜9 season6』(ともにテレビ朝日系)などが当てはまるという。
「これらは一定の視聴率を獲得していますが、とにかく若者ウケが最悪。放送中もSNSは全く盛り上がらないし、見逃し無料配信動画サービス『TVer』でも全然回っていない。
『特捜9』なんて、世帯平均視聴率は二桁に乗せているのに、『TVer』では今期ドラマ最下位レベルのお気に入り登録者数。ネットに詳しくない高齢者が、主な視聴者層だとわかります」(同・記者)
時代にあっていない老人向けドラマ
さすがにこの惨状を見逃すわけにはいかず、民放は老人向けドラマを次々に打ち切りにするという。
「今重要なのは、自局の動画ストリーミングサービスの会員数を増やせるような、ネット人気があるドラマか、コア視聴率(13歳~49歳の男女)を取れるドラマ。老人向けドラマはこのどちらでもない。
そのくせ、米倉涼子だの、水谷豊だの、沢口靖子だの、無駄にギャラが高い俳優ばかり出演して、制作費がかさむ。今大人気の奈緒主演ドラマ『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ系)は、米倉一人分のギャラで、1話が制作できるとも言われています」(同)
こうしたことから、老人向けドラマ切りが始まるようだ。
「すでにテレビ朝日では、若者をターゲットにしたドラマ枠を、この半年でプライム帯に2個も新設。これからさらに数を増やしていき、代わりに、『相棒』『特捜9』『科捜研の女』などを終わらせていくようです。これからは、お昼の再放送を延々と流すだけになるでしょう」(同)
ドラマ界は、大きな変革期を迎えているようだ。
Source: まいじつ2
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