水卜麻美 画/彩賀ゆう (C)まいじつ
来年3月をもって、17年の歴史に幕を下ろすことが発表された、日本テレビ系の情報番組『スッキリ』。報道が飛び交ってからすぐ、MCの加藤浩次がその事実を認めて世間を驚かせたが、水面下では以前から打ち切りが決定していたという。
日テレは11月11日に、来春をもって平日午前の情報番組「スッキリ」と『バゲット』を終了すると正式発表。
理由は「テレビを取り巻く環境や視聴者の皆さまのニーズの変化に対応するため」としているが、実際は血なまぐさい権力闘争によるものだと、業界内でウワサされている。
「ターニングポイントは、吉本興業の〝闇営業騒動〟に端を発する〝加藤の乱〟です。加藤は公然と事務所を批判し、『今の会長と社長の体制が続くんだったら、僕は吉本興業を辞めます!』とまで啖呵を切り、これが禍根を残す形に。元『雨上がり決死隊』宮迫博之、『オリエンタルラジオ』中田敦彦など、反体制側が続々と退所、吉本芸人と共演NGになっているように、加藤も立場が悪くなって徐々に干されたわけです」(芸能プロ関係者)
振り返ると、加藤の乱以降、番組の雲行きもどんどんと怪しくなっていた。
玉突き人事だった水卜アナの栄転
「加藤への意趣返しとして『スッキリ』を終わらせたい吉本は、19年後半ごろからさまざまな謀略を展開。21年には裏番組『ラヴィット!』(TBS系)を開始し、自社の人気芸人を充てるほか、制作に吉本社員を送り込むなど、徹底的に追い詰めにかかりました。20年ごろには、すでに終了は既定路線だったのです」(同・関係者)
昨年春の水卜麻美アナウンサーの「スッキリ」降板劇にも、こうした影響が滲んでいたという。
「水卜アナは『スッキリ』に21年3月まで出演していましたが、彼女は日テレの看板であり、エースアナ。出演番組打ち切りという汚名を着せ、〝キズモノ〟にすることは絶対に避けたい事態です。その結果生まれたのが、前番組『ZIP!』の総合司会就任という〝栄転〟。『スッキリ』終了が水面下で決まった頃、〝エースの水卜だけは救わないといけない〟との意向で、番組メンバーから外したというのが真相のようですよ」(民放キー局関係者)
自社からの寵愛を受けている水卜アナと、獅子身中の虫として煙たがられている加藤。組織人としての明暗が、こうもハッキリと表れるとは…。
Source: まい
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