後藤拓実 画/彩賀ゆう (C)まいじつ
連日開催されている『M-1グランプリ2022』の予選結果に、ネット上の〝自称お笑い通〟たちが大はしゃぎしている。
「彼らは予選の情報に張り付いて、出場者の勝敗に一喜一憂。審査員になったつもりで採点や論評しています。地下アイドルや売れないバンドマンを応援している人たちのようなモチベーションの高さですね」(お笑い事務所関係者)
そんな自称お笑い通たちがザワめいたのは、去る11月1日のこと。この日、3回戦の最終的な合格者が発表され、準々決勝に駒を進める出場者が決定した。
彼ら彼女らが絶句した理由は、敗退者たちの顔ぶれだ。なんとここには、例年なら決勝に残ってもおかしくない実力派たちが名を連ね、大会レベルの高さを際立たせていたのだ。
一応ビッグネームが続々敗退…?
「敗退したのは、まず、2019年の大会で決勝に進出した『すゑひろがりず』。初代大会の『テツandトモ』以来、18年ぶりに小道具を持った決勝進出コンビとなった2人も、あえなく脱落してしまいました。昨年の『女芸人No.1決定戦 THE W』で優勝した『オダウエダ』もここで脱落。決勝進出者、別大会のチャンピオンが落ちているあたり、今年はハイレベルと言っていいでしょう」(プロお笑い評論家)
他にも、3回戦の敗退者にはビッグネームが名を連ねている。
「実力はさておき、知名度が高くて売れっ子な『ぼる塾』『ティモンディ』『四千頭身』『鬼越トマホーク』もここで敗退。売れているか否かより、面白さが必要という厳しい現実が滲んでいます。気になるのは、昨年の大会で、主催者として名を連ねる吉本興業を批判し、大会の勝敗に吉本の影響力が強いことを指摘するネタをした『ラパルフェ』の敗退。あの一件により、どうあがいても〝勝ち進めない〟ようになってしまったのかもしれません…」(同・評論家)
大会の決勝は毎年恒例の12月。準決勝進出発表でもまた大きな騒ぎになりそうだ。
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