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アニメ『SPY×FAMILY』は社会現象じゃなかった!? 円盤がまさかの爆死…

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芸能情報

『SPY×FAMILY』9巻(遠藤達哉/集英社)
2022年春アニメのトップヒットである覇権候補として、一時は社会現象とまで言われた『SPY×FAMILY』(テレビ東京ほか)。しかし7月20日に発売されたDVDおよびブルーレイ1巻のパッケージ売上は、あまり奮わなかったというデータが出回っている。
1万枚の大台を超えず…
アニメファンの間で「覇権アニメ」の称号を得るのは、だいたい映像パッケージの売り上げが最も好調だった作品。とりわけ1巻の売れ行きが注目され、ネット上には売り上げデータが各所で出回っている。
そこで「SPY×FAMILY」1巻の初動売り上げとされている数字は、約8,100枚。1万枚にすら届かなかったという。同時期に放送されたアニメ全体と比べてみると、決して悪い結果ではないものの、社会現象と言うにはあまりにも寂しい。
実際に、今のところ同じクールで最も売れている『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 2nd Season』は、約2万1,400枚だったので、倍以上の差をつけられている。
「SPY×FAMILY」は現在好調の『少年ジャンプ+』に連載されている漫画が原作。放送中にはアーニャなどのキャラクター人気でSNSが盛り上がり、二次創作も盛んに行われていた。同じ女性人気という意味では、『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』に勝るとも劣らない印象だったが、なぜ伸び悩んでしまったのか…。
「かわいいだけ」じゃ足りなかった?
そもそも「SPY×FAMILY」は、コメディ×ハートウォーミングという万人受けする内容。だからこそ、ライト層に爆発的な人気が出たことで、世間の注目を浴びた。しかしそれは裏を返せば、コアなファンが生まれにくいということだったのかもしれない。
「鬼滅の刃」や「呪術廻戦」もブームによってライト層が食いついたものの、作品自体にはハードで尖った要素があった。そのため、熱量のあるファンを一定数生み出していた印象だ。
また、「SPY×FAMILY」は原作の時点で、コミックス売上が1,000万部を超えるほどのファンを抱えていた。その層を大切にするためか、アニメ版は基本的には原作に忠実な作りとなっていたが、ある意味では無難すぎたことで、期待以上のものを生み出してはいない。一部で《アーニャがかわいいだけのアニメ》と揶揄されてしまったのも、それが理由だろう。

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