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6月11日に公開された、シンガーソングライター・山下達郎のインタビュー記事がネット上で物議を醸している。
読者の関心をさらったのは、『Yahoo!ニュース』に掲載された記事。その中で山下は「サブスクリプションでの配信を解禁しないのか」と質問され、「恐らく死ぬまでやらない」とコメントする。
そして、「だって、表現に携わってない人間が自由に曲をばらまいて、そのもうけを取ってるんだもの」と苦言を呈す。さらに、それは音楽ではなくマーケティングの勝利だと持論を展開し、「本来音楽はそういうことを考えないで作らなきゃいけないのに」とサブスクリプションでの配信を真っ向から否定した。
この山下の持論に対して、ネット上では、
《感覚がアップデートできない人》
《時代について行けない老害丸出しだな》
《音楽サブスクは配信形態のトランスフォーメーションに過ぎないから、そこに音楽の本質的な勝利は無関係だと思う》
《ただの時代の変化に取り残された老害って感じだ》
《散々表現に携わっていない人間にCD売ってもらったのに何言ってんの》
などの批判的な意見が多く見受けられた。
サブスク批判=自身への自虐?
山下の理屈もわからなくもないが、「表現に携わってない人間が自由に曲をばらまいて、そのもうけを取ってる」という彼の持論は、レコード会社に所属し、CDを販売しているアーティストにも当てはまる。
現に山下は大手の『ワーナーミュージック・ジャパン』に所属しており、宣伝なども積極的に打たれているアーティスト。表現に携わっていない人々が音楽に関わることを許容できないのであれば、独立レーベルを立ち上げるべきだろう。
「山下が一般層にも認知されるようになったのは、大手広告代理店が携わったJR東海のCM『クリスマス・エクスプレス』がきっかけ。さらに、ジャニーズへ楽曲提供するなど、大手事務所などとも繋がりがあり、悪い言い方をすれば、これまで長いものに巻かれてきました。そんな彼がサブスクリプション配信と、表現に携わってない人間を否定したため、このインタビューの読者は違和感を覚えたのでしょう」(芸能ライター)
もちろん、山下の持論に好意的な意見を寄せる人も多い。しかし、自分のキャリアを美化したような上っ面の言葉だけでは説得力がないようだ。
Source: ま
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