宮根誠司 (C)まいじつ
6月5日放送の『Mr.サンデー』(フジテレビ系)が、〝FXトレード〟や〝株式投資〟で利益を上げている小学生や女子高校生を紹介。政府が経済政策として投資環境を改革し、個人の金融資産を「貯蓄から投資」にシフトさせる実行計画案をまとめたが、それを〝煽る〟かのような番組内容がネット上で物議を醸している。
番組ではこの20年、現金・預金の割合が半分を超え、投資が進んでいない日本の現状を紹介。そんな中、わずか小学1年生で株式投資のテクニカル分析を身につけるなど、家族で投資を学んでいる一家を取り上げた。
続けて、小学3年生のときに父親から10万円を借りて株式投資をスタートさせ、現在の保有銘柄は100以上で、含み益は高級外車が買えるほどになったという女子高校生をリポートした。
幼いうちからあたかも〝マネーゲーム〟を勧めるかのような内容に、ネット上では
《投資を教えるのもいいけど、小さいうちはもっと基本的なモラルを教育するべき。それに普通に考えてバイトして社会経験する方がよっぽどタメになりそう》
《この女子高生2013年から投資を始めたそうだけど、思いっきりアベノミクスに乗れただけじゃないのか? あの頃は誰でも買えば儲かったときだからなぁ》
《そもそも投資は、カツカツの生活状態で出来ることじゃない。この特集見て何人のタメになってるんだろうね?》
《チャートやって儲けられたら誰も苦労しない。成功例だけ出して政府の経済対策を推すって、やっぱフジテレビってすごいな》
《投資は、楽して儲かる部類の物ではない。勘違いも甚だしい》
《小学生でも投資の勉強してるよ? 女子高生は投資でメチャクチャ稼いでるよ? あなた達は?って煽った番組構成…結局成功するのは一握りなのにね》
など、ツッコミが相次いでいる。
投資の成功例だけを切り取る番組
「日本人がなかなか〝貯蓄から投資〟へシフトしないのは、真面目な国民気質があるのかもしれませんね。そんな中、いくら政府の方針とはいえ、小学1年生からFXを教える家族に違和感を覚えた視聴者も少なくなかったようです。そもそもチャートを分析して短期間で株やFXを売買するというのは、投資というよりも投機といったほうがいいでしょう。高級外国車が購入出来るほどの利益があがったなどと、メリットばかり強調していましたが、リスクに関して触れないのには、違和感
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