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4月10日、プロ野球『千葉ロッテマリーンズ』の佐々木朗希投手が、実に28年ぶりとなる完全試合を達成した。おまけに1試合19奪三振の日本タイ記録、13者連続奪三振の日本新記録も樹立し、野球ファンはお祭り騒ぎ。しかし冷静に振り返ってみると、これはただの〝棚ぼた〟でラッキーな出来事にすぎないという。
この日の試合内容を見てみよう。佐々木投手は初回から三振の山を築き、4回で早くも9者連続奪三振の日本記録を更新。5回で止まるまで13Kと記録を大幅に伸ばし、昨年優勝したオリックス打線を全く寄せ付けなかった。
しかしこの試合、オリックスは主力が大幅に欠け、ベストメンバーには到底及ばないチームコンディションだったのだ。
「オリックスは4月に入ってから選手・コーチに続々とコロナ感染が判明。7日に伏見寅威選手、8日に宗佑磨選手、黒木優太投手、頓宮裕真選手、9日に小木田敦也投手と、完全試合の前日までに5人が登録を抹消されています。完全試合当日にも、前日まで出場していた佐野皓大選手と太田椋選手に感染が発覚。実に3日で8人のクラスター感染ですから、同じくクラスター発生の『横浜DeNAベイスターズ』が試合中止になっていることを考えると、強行したのが不思議なくらいです。8日に感染が発覚した宗選手は、昨シーズン.272、9HR、42打点を記録した中軸打者。9日感染の佐野選手に至っては、前日の試合で決勝の3ランホームランを放ち、調子が上がっていたため、佐々木から1安打放って〝記録阻止〟するくらい朝飯前だったでしょう」(スポーツ紙記者)
運での二軍狩りを“大記録”と誇る違和感
また、この日のオリックスは、ホームラン王を獲得したこともある昨年の主力・T-岡田選手も欠場。前年にチーム打率・ホームラン数リーグ1位を記録した強力打線には程遠い〝二軍状態〟での戦いを強いられていたのだ。
「いわば佐々木のやったことは、試合中止になってもおかしくない相手への〝二軍狩り〟に過ぎません。並み居る強打者を抑えてきた歴代の完全試合達成者と並べ、〝大記録〟と言われても首を傾げます。また、ZOZOマリンスタジアム特有の強風が投手有利の風向きだったこともありますから、二重三重にラッキーな棚ぼたでしたね。実力というよりも運でしょう」(辛口野球評論家)
ネット上にも、
《主力の
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