元放送作家の長谷川良品氏が4月28日、自身のYouTubeチャンネルに動画を投稿。テレビ東京の番組『出川哲朗の充電させてもらえませんか』のロケで発生したトラブルについて言及。旅バラエティのロケが過激さを増している理由を解説した。
YouTube公式チャンネル『長谷川良品「テレビ悲報ch」』より
今回のトラブルはSNS上でロケ現場を切り取ったと思われる動画が拡散された事によって発覚。
ロケ現場で出川哲朗を含むロケクルーたちがかなり興奮した付近の住民女性から怒声を浴びせられており、“何の騒ぎですか”、“早く帰りなさい”と怒鳴る女性に対し、出川哲朗が“はーい、すいません”と詫びるといったやり取りが動画に収められている。
長谷川氏は今回の件について「完全にアウトだと思います」と断言。深夜の住宅地でのロケは住民の迷惑となるだけでなく、安全面でも問題があると指摘する。
近年、テレビ業界ではコンプライアンス強化が叫ばれているが、長谷川氏は「旅物ロードムービー的なロケバラエティに限って言うとむしろ時代に逆行した制作スタイルに向かうというトレンド」「コンプライアンスという概念さえ存在しなかった昭和のテレビに逆戻りしている所がある」と述べている。
かつての旅番組では、綿密なロケハンを行い、事前に許可を得て撮影を行っていた。しかし近年では予算削減の影響で事前準備が十分に行われず、トラブルが発生することも多くなっている。番組側はこうした準備不足という怠慢を逆手に取り“リアリティ”として売り込んでいるが、実際には住民の迷惑やタレントの負担が大きくなっている、と指摘。
長谷川氏は「今のテレビ界はこうしたロケバラエティが過激な方向に向かっているという自覚がない」と苦言を呈し、その理由を「過激さをリアリティと変換してしまったから」と結論付けている。「こうした自覚のない過激さほどたちの悪いものはありません」「それをリアリティという正義と捉えてしまっているがゆえに歯止めが効かない」「自覚がある分、迷惑系YouTuberの方がよっぽどマシな気がします」とテレビ業界に苦言を呈した。
これに関して視聴者からは「迷惑系youtuberという言葉はあっても、迷惑系TVクルーという言葉は存在しない謎」「最近は充電の旅はマンネリだと感じて見なくなっていたが、こういう傲慢さが無意識のうちに番組に見えていたというのも
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