濱家隆一 画/彩賀ゆう (C)まいじつ
『ダウンタウン』松本人志による過去の性加害疑惑が続々と報じられている。ファンたちからは「やりすぎだ」と報道を批判する声も多いが、こういった社会を良しとしたのは紛れもなく世論である。
松本を擁護する声としてあがっているのが、たとえ報道が事実であったとしても、政治家などの公人ではない、あくまでタレントの私生活を暴くのは、プライバシーの侵害、名誉棄損にあたるという意見だ。
また、過去の事柄を、今のモラルに当てはめて断罪するのはおかしいと指摘する人も多い。しかしこれらの議論については、2021年に答えを出している。
「東京五輪の際、関係者が過去の問題発言などで続々と解任になりましたが、その中には二十数年前の一言をやり玉にあげて、〝解任すべき〟と日本中から石を投げつけられるケースもあった。そうしたことを考えると、過去の事柄で批判されるのは当たり前。旧ジャニーズ事務所もまた、過去の事柄が原因で解体となりましたし、〝いつ〟は全く関係ないのです」(芸能記者)
松本をいちタレントと擁護することも厳しい。『ダウンタウン』は「2025 日本万博誘致アンバサダー」に就任していて、準公人と扱われるべきだとも指摘されている。
こうした公共の仕事を受けた際、過去の問題発言をほじくり返されて批判されてしまうケースについては、『かまいたち』濱家隆一が、〝仕方ないこと〟と語っていたこともある。
松本人志はアンバサダーを断るべきだった?
「元芸人が、23年前のコント中の一言が問題視され、東京五輪のショーディレクターから解任されたときのことでした。濱家は『ワイドナショー』(フジテレビ系)に出演し、『絶対言ってはダメな言葉でした。この件で思ったのは、僕自身も、所詮芸人やなと改めて思わなあかんなと思った』と批判しています。
続けて『芸人が芸人以外の人がやる仕事をもらい出した時は、自分の本質を見極めてないと、勘違いしたり見えなくなる部分が出てくると思う』と、お笑い芸人がお笑い以外の仕事をする際には、十分な注意が必要だと論じたのです。
濱家の言葉に当てはめるなら、国際的行事のアンバサダーを受けた松本は、自分の本質を見極め、断るという選択を考えるべきだったでしょうね。バラエティー番組や書籍、ラジオなどで記録として残っている問題発言があまりにも多く、東京五輪の時の基準に
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