画/彩賀ゆう (C)まいじつ
ドラマ『コタツがない家』(日本テレビ系)が12月20日に最終回を迎え、大団円で幕を閉じた。
ドラマの主人公・深堀万里江(小池栄子)は、ダメな父・夫・息子を大黒柱として支えるウェディングプランナー。実父・山神達男(小林薫)との同居問題、漫画を描かない漫画家の夫・悠作(吉岡秀隆)の再起、息子・順基(『HiHi Jets』作間龍斗)の進路問題など、3世代にスポットを当ててストーリーを展開してきた。
「評価が高かったのは、3世代が陥りやすい〝あるある〟を描いたこと。高学歴で人を見下す癖がある達男は、40年以上連れ添った妻に離婚され、元妻の恋愛事情に一喜一憂。そのくせ自分はスナックのママと恋愛しており、人間味あるダメ男として描かれました。
夫の悠作は、ニート状態にもかかわらず『俺だって忙しい』と言い訳し、家事も留守番もできない。順基は、アイドルオーディションに脱落し、言い訳を繰り返していた。このように、周りにいそうな、親近感が湧くキャラクター作りを徹底していたのです」(ドラマライター)
『ブラッシュアップライフ』との共通点
全話を通して特に絶賛されているのが、作間の演技だった。
作間は、SMILE-UP.のJr.ユニット『HiHi Jets』のメンバー。キャスト公表時は、ほとんど知名度がなかったが、配役がピッタリだと話題に。
アイドルらしからぬ落ち着いた雰囲気と、時折見せる絶妙な表情が評価され、《いい若手が出てきたと思った》《ベテラン達の演技に入っていく絶妙さが素晴らしい!》と称賛を浴びていた。
絶妙なキャスティング、お涙頂戴シーンや奇をてらった演出がないことが評価されているようだ。この傾向は安藤サクラ主演の『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)にも似たような傾向が見られる。
「映画やドラマのレビューサイト『Filmarks』が12月20日に発表した『FILMARKS AWARDS 2023』国内ドラマのトップは『ブラッシュアップライフ』でした。超話題作だった『VIVANT』(TBS系)は2位。いかに『ブラッシュアップライフ』が評価されているかがわかるでしょう。
『ブラッシュアップライフ』のテーマは、〝人生をゼロからもう一度やり直す〟タイムスリップコメディー。主人公の等身大の日常を繊細に描いていました。タイムスリップという非日常要素と〝ある
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