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日本テレビの系列局で発覚した『24時間テレビ』募金着服事件が、テレビ界の大スキャンダルになりそうだ。しかし、当の日テレ系番組は、自省どころか徹底スルーの構えを見せている。
事件が発覚したのは11月28日。山陰地方をネットする鳥取市の日本海テレビは、50代の元局長が「24時間テレビ」の募金を着服、ギャンブルや飲み会など私的に流用していたことを発表。27日付で懲戒解雇し、警察にも被害届を提出、会長は辞任し、社長は報酬全額を3カ月返上するとした。
着服は2013年から9年間、のべ1118万円にのぼるといい、巨額の着服事件と言える。チャリティーを謳っていた「24時間テレビ」のコンセプトが根底から崩れた瞬間であり、金額以上にインパクトのある事件だったことは言うまでもない。
「24時間テレビ」が日テレの看板番組であることからも、事件の重大さは計り知れない。当然、猛省が求められる案件だが、驚くべきことに、翌29日に放送された読売テレビ制作の『情報ライブ ミヤネ屋』は、この事件を扱わなかったのだ。
自社の不祥事は総スルーで炎上
「この日の放送で扱われた話題は、都内の遺体遺棄事件、特殊詐欺、天気といったラインナップ。他局の情報番組が着服事件を報じていたのとは、明らかに異なる姿勢でした。特に『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)では、元日テレアナの羽鳥慎一が『単なる着服じゃ済まされない。非常に悪質な事案だなと私は怒りを感じております』など、古巣の不祥事に怒りをあらわにしていた。同日夕方の『5時に夢中!』(TOKYO MX)すら扱っています」(テレビ誌編集)
当然、説明責任から逃れるような姿勢は炎上。《統一教会は厳しく追及したのにスルーですか?》《よくジャニーズ批判できるな》《ジャニーズ問題は曖昧な証言で連日糾弾するのに、自社の不祥事はスルー》《今どうやって報道するか協議してるはず 報道次第でスポンサーつかないから》など、厳しい声が相次いだ。
「自社の不祥事は扱いたくないという、ある意味で正直な本音の現れとも言えます。しかし、世間が納得しないのもまた事実で、検証内容の報告は必至。これから同様のケースがないか調査されるでしょうが、もし他の系列局でも着服例があれば、さらに火の手は広がるでしょう」(メディアジャーナリスト)
「24時間テレビ」は日テレを代表する番組であり
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