左から、井ノ原快彦、東山紀之、藤島ジュリー景子氏、木目田裕弁護士 (C)まいじつ
ジャニーズ事務所の性加害問題を黙殺し、事務所への忖度を続けてきたと、テレビ各局に指摘が相次いでいる。ジャニーズに依存せざるを得なかったことが改めて問題視されている。
ジャニーズの問題を報じてこなかったテレビ各局はコメントを出し、ニュース番組のキャスターたちも反省の言葉を口にしている。
フジテレビ系のニュース番組『Mr.サンデー』では、9月10日にMCの宮根誠司が「テレビとかは魅力あるジャニーズのタレントさんに出てもらいたい。それで視聴率を取りたいわけです。だから、ウワサがあってもあえて追及しませんでした。これは本当に猛省しなければならない」と、テレビ界がなぜジャニーズを追及してこなかったのか述べていた。
「今回の問題によって、一部ではジャニーズの起用を控えるなどと報じられていますが、それを今のテレビ界ができるのか疑問。特に厳しいのが、ドラマ・映画へのジャニーズ起用でしょう。これまで何十年も、ジャニーズを起用することで制作現場が潤ってきた歴史がありますから」(芸能ライター)
テレビ局の最高の客はジャニーズファン?
ジャニーズアイドルたちは、熱心なファンを多く持つ。彼らを起用すれば、一定程度のグッズ売り上げや視聴率を見込めるため、〝企画が弱そうならとりあえずジャニーズを出せ〟という風潮がテレビ界であったという。
「ジャニーズファンは、作品が面白くなくてもグッズを買ってくれるし、円盤を購入してくれるし、映画館に足を運んでくれるし、テレビはリアルタイムで見てくれる。しかも年齢は比較的若くて、広告効果が高い。テレビ界にとっては最高の客層なのです。
しかしそれゆえに、テレビ界に利用されて、ジャニーズがつまらないドラマの主演を演じることもしばしば。実際〝ジャニーズファンはクソドラマに慣れている〟とファンたちが自虐するほど、ジャニーズ主演は頓珍漢なドラマが多かったりする。それでも〝推し〟の活躍を見るために、ファンは我慢してドラマを見ているのです」(同・ライター)
また、ジャニーズは気取った俳優たちとは違って、番宣のためにバラエティー番組にノリノリで出演してくれることも、現場でウケが良い理由だったとされている。
テレビ界はジャニーズという〝便利すぎる商売道具〟に依存してきたということなのだろうか。
コメント